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悩みの種を解いたら、ゴーギャンにたどり着いた

今年は生き方に着いて悩むことが多かった。
周りが転職したり、結婚したり、海外に行ったり。みんないろんな所に分岐していく。
そんな中、「自分は何者で、何に向かって生きればよいのか」をふつふつと考えていた。特技や専門性があるわけでもなく、どう生きれば良いのだろうかと。

そんな悩みに対して、今なお結論は出てないのだけれども、希望を持たせくれる出来事があった。

今年の2月。和田彩花さんのライブに行ってきた。
代田の街を歩きながら、バンドメンバーとアンサンブルを重ねていく映像パートがあったり。演出も構成もとても凝っていたものだった。空間そのものが美しかった。

ライブハウスFEVER 初めて行ったので記念に。

そんなライブの中で「#15」という曲のフレーズが頭から離れなかった。

D'où venons-nous?
Que sommes-nous?
Où allons-nous?

これはゴーギャンの有名な絵からきている。
「我々はどこから来たのか、我々は何者なのか、我々はどこへ行くのか」だ。

曲全体敵に、平和とか人類とか生き方とか、すごく壮大である。そして極め付けが、このゴーギャンの作品から来た歌詞である。

わたしは自分の生き方について悩んでいた。ゴーギャンは背景は違えど、同じ疑問にぶち当たっていたのだ。違った形で生き方を悩んでいたのだ。時代を超えて、何百年も前の人が同じ苦悩を抱えていたのだ。その事実に心が救われた。

我々はどこから来たのか、
我々は何者なのか、
我々はどこへ行くのか。

こんなことを考えても、何の役にも立たないけど。
別に自分の生き方に答えが見つかる訳じゃないけど。
自分の悩みが肯定された気がして、なんかうれしくて、心が揺れた。その感覚だけは本物なのだ。

自分だけで悩まなくていい。我慢しなくていい。
だってみんな辿ってきた道だから。
他の人もいる、ということがなぜか、自分にとって、とてもありがたかった。

またきっと同じことで悩み、生きていく中で不安になることはあるだろう。
そんな時は、またこの曲に戻ってきたい。
そして、安心して、ぬくぬくと同じ問いを考え続けていきたい。

ゴーギャンとわたしを結びつけてくれた和田彩花さんに感謝をこめて。

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