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「システム化」は別にコンピュータに頼らなくてもできる

上記の記事。熊本地域医療センターでの事案ですが、日勤と夜勤の制服を色分けしたことで残業時間の削減効果があったというものです。いわゆる「働き方改革」ですが、別に難しい仕組みを作ったわけでもなく、効果な管理プログラムの導入をしたわけでもなく、ただ制服の色を変えたというのが非常に面白いですね。

「働き方改革」というよりは「働かせ方改革」のようにも思います。事実、自分で働き方を変えることができる人はごく稀ですし、リスクも大きいのです。特にどこかに勤めている場合は、働き方を変えることはできないというのが僕の持論です。個人の「働き方」ではなく、会社の「働かせ方」を変えていかなければならないとつくづく思っています。

今回の例はまさに「働かせ方」を改革している。しかもそれを制服の色という完全にアイデア勝負の改革プランです。

残業すると色違いの制服が目立ち、個々人も定時退勤を心掛けるようになったという。

面白いですよね。「みんな仕事をしてるのだから、帰りにくい」というのが残業バンバンな企業のコメントでよくあるもの。ただ服を変えて、「自分だけが色が違う」という状況になると「いづらくなる」という心象になっていくということが残業抑制に繋がる。とても日本人的です。おそらく、この施策は日本ならではの手法だと思います。

服の色を変えたわけですが、これは完全にシステム化です。システム化というといわゆるプログラムで作られたものというものを考えがちですが、いやいや、この制服の色を変えたというとてもアナログなシンプルなやり方がとても「システム化」ですね。

こういう頭の柔らかさの象徴を垣間見ると自分がどこまでITというかデジタルに汚染されてるのかを感じますね。


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