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<エンタメ批評家★阪 清和>ストレートプレイ劇評セレクション

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阪 清和が発表したストレートプレイ演劇に関する劇評をまとめました。音楽劇を入れるかどうかはその都度作品ごとの内容を吟味して決定します。さあ、あなたも演劇の深遠な世界へ! ジャニー…
「不要不急」か「人生の宝物」か。そんな議論をしている暇があれば、演劇を観てください。日本の演劇はい…
¥777
運営しているクリエイター

#鵜山仁

芝居や演技が愛すべきものであることを示すとともに、演劇がさまざまな思いの突破口、…

 いろんな災厄や災害があった時、もっとも早く再開される、あるいはその状況を受けて新たな作…

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弾けた演技力示す鈴木壮麻と八面六臂の賀来千香子、生きることと死ぬことの間にある人…

 人は意識がない時も夢を見ることがあるという説が有力だが、それが生死の境をさまよっている…

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ひとつひとつの言葉を生活に密着した切実な言葉として発しつつも、永遠の地平に詩的な…

 二人芝居は当然のことながら登場する2人の人物が交わす会話からすべてが表現されるが、井上…

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時代が変わっていく地響きのような音にあおられながら、悲哀に満ちた人間関係が描かれ…

 たとえシェイクスピアでも「史劇」は面白くないと思っていた。政権を倒す話はわくわくするが…

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力強い力で私たちの背中を押してくれる、人生にはそんな不思議な出会いがある…★劇評…

 人生には不思議な出会いがある。一生の伴侶や親友になる人たち、教師、コーチ、同僚ら、人生…

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再び世界が排他的であることの愉悦に酔う迷宮にはまりつつある現代に、この作品がもた…

 私にはこの5人の女性たちが、美しいハーモニーを奏でるに至る合唱団のように見えてならない…

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繊細な演技が激しく揺らす魂…★劇評★【舞台=父と暮せば(2018)】

 引っ越しのために荷物を整理していて古ぼけた広島原爆資料館(正式には広島平和記念資料館)の冊子を見つけた。実はこれは大変な大発見だった。自分では「小学2年生の時に広島で原爆被害の展示を見て、その後の反戦への思いが固まった」ことをよく覚えていた。その時7歳の子どもながらに「いたかったやろな、かなしいな、ぜったいあかん、こんなんあかん」と思ったことも明確に覚えているのだが、裏付けになる証拠がなかった。しかし今回発見したパンフレットには、昭和42年(1967年)、つまり私が小学2年

¥400