![マガジンのカバー画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/51497331/e4d8a26becebb1563129fc821c42cd91.jpeg?width=800)
阪 清和が発表したストレートプレイ演劇に関する劇評をまとめました。音楽劇を入れるかどうかはその都度作品ごとの内容を吟味して決定します。さあ、あなたも演劇の深遠な世界へ! ジャニー…
¥777
- 運営しているクリエイター
#感想
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/127712342/rectangle_large_type_2_1b42a2b784034a134df97d3e8f2a0d18.png?width=800)
北村想の哲学的な世界観が草彅剛の包容力のある役者としての魅力とも相まっていっそう深みのある物語空間を創り出している…★劇評★【舞台=シラの恋文(2024)】
北村想の書く戯曲は宇宙だ。さまざまな理(ことわり)で精緻に組み合わされた世界のようでいて、そこにうごめく人々は自由という衣をまとって、ひょうひょうと、しかし確かに生を生きている。どんなにシュールな風景の中でもそれは一つの力となり、ペーソスや郷愁を漂わせて、私たちを少し先の世界へといざなう。そんな北村が輪廻転生の暗喩も忍ばせながら人生の広大な意味合いを解き明かしていく新作舞台のシス・カンパニー公演「シラの恋文」が上演されている。その哲学的な世界観は、主演を張る草彅剛の包容力の
¥250〜
割引あり
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/89617639/rectangle_large_type_2_b841b8c98c7fab763acd1e3daa83ba7a.jpeg?width=800)
がんじがらめの状態が本質的なものを引き出し、究極の会話劇として堂々と演劇の中央舞台に乗り込んでみせた…★劇評★【舞台=アルキメデスの大戦(2022)】
日清・日露と連戦連勝、第一次大戦は無関係で、よほど自信があったのかもしれないが、エネルギーも食料も自給自足は出来ない日本が、ましてや世界一の工業生産国である米国と戦争をするなんて。今の人でなくてもだれが考えてもそれが「無謀」だということが分かるはず。あまりにも愚かすぎる。しかし、いや、だからこそ、精神論だけで乗り切れるはずがないことを分かっていた人は戦前の日本にだっていたに違いない。しかも実際に自分たちが戦う立場の軍部の中には絶対に主戦論だけでない考えの人がいた可能性が強い
¥300