マガジンのカバー画像

<エンタメ批評家★阪 清和>ストレートプレイ劇評セレクション

151
阪 清和が発表したストレートプレイ演劇に関する劇評をまとめました。音楽劇を入れるかどうかはその都度作品ごとの内容を吟味して決定します。さあ、あなたも演劇の深遠な世界へ! ジャニー…
「不要不急」か「人生の宝物」か。そんな議論をしている暇があれば、演劇を観てください。日本の演劇はい…
¥777
運営しているクリエイター

2018年10月の記事一覧

黒柳徹子にしか表現できない軽妙さの中のおかしみや哀しみ、そして奥深さが最大限発揮…

 「レティスとラベッジ」や「マスター・クラス」「幸せの背くらべ Three Tall Woman」「ルー…

100

やるべきことのために日々を闘っているか…★劇評★【舞台=ながれぼしのきもち(2018…

 突破口という言葉は何もイケイケどんどんの人ばかりが使う言葉ではなく、普通の人や落ち込ん…

300

藍という色がもたらす神秘的な作用と藍そのものの性質をまるで物語の中に落とし込んだ…

 藍というのは不思議な色だ。落ち着いた大人を感じさせる時もあれば、軽やかな若者を感じさせ…

300

不思議な出来事があらわにする家族の再生と消失…★劇評★【舞台=金魚鉢のなかの少女…

 音信不通だった叔母から危篤の知らせが届き駆け付けたが、なかなか死の時が訪れない「ご臨終…

300

青白い炎が真っ赤な火炎へと増幅していくような凄みにあふれた作品…★劇評★【舞台=…

 井上ひさしが生前悲願として抱きながら、具体的な作品にすることができなかった長崎を舞台に…

300

不条理に抗おうともがく私たちを舞台の魅惑の中へと引きずり込んでいく…★劇評★【舞…

 不条理劇と聞いて拒否反応を示す人は少なくない。それは理解できないもの、実際に起こる可能…

300

勝者と敗者、敵と味方などと二元論で捉えられがちな国と国との関係に重要なのは人と人との結びつき…★劇評★【舞台=時を接ぐ(2018)】

 満州映画協会(満映)のことについては、私も共同通信の文化部記者だった時代にいろいろと調べたことがあるのだが、満映の組織や所属していた人が戦後さまざまな展開をしていく中で、特に傑出した存在のひとりである岸富美子さんのことについてはもちろん外形的なことに関しては知っていたが、その心の内面まではなかなか知り得る機会がなかった。ドキュメンタリーや書籍によって、今ではそれらも現代のわれわれ日本人につまびらかにされてはいるのだが、演劇という手法をとることによって、その堪えがたき辛苦と、

¥300

絶望の中にも人間の果てしない可能性を感じさせる力強い作品に…★劇評★【舞台=華氏…

 本を焼くという古典的な思想弾圧や自由の抑圧の方法は幸いにも今の日本では行われていないが…

300