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NFT募金の開発秘話をプロジェクトメンバーに教えてもらいました!

7 月 18 日からキャンペーンとしてスタートした「NFT 募金(くわしくはこちら)」。セブン銀行ATMで、一般財団法人 セブン‐イレブン記念財団へ募金(NFT と記載があるもの)をした方全員を対象に、現代美術家でもある窪田望さんの完全オリジナルデジタルアートが紐づいた NFT が配布される、というキャンペーンです。今回はプロジェクトメンバーに NFT募金の開発裏話を教えてもらいました!

プロジェクトメンバー(左から)
大島 拓也さん(2021 年 新卒入社)
山方 大輝さん(2020年 中途入社)
高尾 庄吾さん(2019年 中途入社) 

Web3の世界に魅了されたメンバーとの出会い

―今日はよろしくお願いします!プロジェクトリーダーは、大島さんなんですね!プロジェクト開始時は入社2年目でしたが、今日はぜひ抜擢の経緯も聞けたら嬉しいです。ではまず基本の「き」、ですが「NFT募金」のNFTってなんですか?わかりやすく教えてください!

高尾:ここ数年話題のWeb3(ウェブスリー)という領域があるんですが、ものすごく簡単に言うと今までのインターネットがデータ共有がメインだったとすると、Web3はプライバシーを保護しながらデータを所有・管理できるような世界を目指す、次世代のインターネット技術や領域のことです。NFTはその活用領域の1つになり、データが改ざん・複製されないように、唯一無二の証(あかし)を付けられるような技術です。

ーなるほど、データに対して「自分だけのもの」という証明書を付けられる技術がNFTなんですね。今回なぜNFT募金の企画ができたんですか?

大島:もともと僕はWeb3の領域が個人的にすごく興味があって。担当業務とはほぼ関係ないんですが、自分なりにリサーチしたり、会社の掲示板に勉強した情報を発信したりしていたんです。まぁ、会社の中でWeb3はまったく盛り上がってなかったので、ほぼ一方的に呟いている状態でした 笑

「ほぼ一方的に呟いている状態」の大島さんの社内掲示板

山方:興味のあるメンバー数名だけがお互いを知っている感じだったよね。他の社員からしたらかなりマニアックな掲示板になっていたと思います 笑  ご縁があって始まったWeb3に関する勉強会で私と大島さんはお互いの事を認識した感じでしたね。「Web3マニアの若手がいるな」って思ってた 笑 
 
大島:笑 そうですね、私自身も会社の事業に結びつけるのは難しいのかなぁ、と正直思っていました。 

丸投げからアイデアをガンガン回して生まれたNFT募金企画

ー全社を挙げて、Web3やるぞ!という空気はあまりなかったんですね。ではどんなきっかけで今回の企画が生まれたんでしょう?


山方:今思えば本当に偶然の出会いがきっかけになりました。特に今回プロジェクトにご協力いただいたAIアーティストの窪田さん、そしてNFT配布に特化したサービス提供をされているSUSHI TOP MARKETING株式会社(以下、SUSHI TOP)さんとの出会いが本当に大きかったですね。社長の松橋さんは現職着任前は新規事業や新技術の取込みなどを試す組織のトップだったので、ベンチャーやテック企業との繋がりも広い人なんですが、今回窪田さんも松橋さんに「何か面白い事できるんじゃない?」と丸投げされたのが出会いのきっかけでした 笑 

 
―丸投げ! 「皆さんに任せた!」ということですね!

山方:社内でWeb3に興味があるメンバーに声をかけて、この丸投げをどう形にしていくかを考え始めました。高尾さんとは同じグループだったり、窪田さんからは、AI関連のプロジェクトのお話も併せていただいており、そのときに同席されていたので協力をお願いしました。
 
大島:窪田さんもアートNFT領域で何かできないかと考えられていたので、アートNFTとセブン銀行のアセットを組み合わせるには?というご提案の話から進んでいきました。元々セブン銀行のATMには募金ができる機能もあったので、社会貢献×新技術という発想が出てどんどん話が膨らんでいきましたね。

セブン銀行ATMは原則24時間いつでも手数料無料で募金ができる機能があります
募金を受付している団体や利用時間等は詳細ページをご覧ください!

山方:募金という分野でやることにもすごく意義があると思っています。これはあくまで私見ですが、募金ってちょっと「特別」というか「意識して行う」というイメージが強いかな、と思っています。私は募金がもっと当たり前に「日常の中に溶け込んで意識せずにやっている」ぐらいになるといいな、と思っているんです。今回のNFT募金でNFTのような新技術が好きな方、デジタルアートが好きな方が募金を日常に感じるきっかけにしてもらえるのではないかと思いました。社会貢献や人助けってもっと無理なく、身近な存在にできると思うんです。

大島:窪田さんも、募金協会先団体の方もすごく熱心に今回の企画に協力してくださって。自分たちはこの領域が好きなメンバーでしたし、その内容で企画ができるから熱量ももちろんあったんですが、社外の方が熱い思いをぶつけてくれたのがすごく嬉しかったですし、企画化できた要因の1つだと思っています。

技術面とリスク面、2つの壁が立ちはだかる

 
―ゴールが決まったスタートではなく、ブレストから生まれた企画だったんですね!今回のプロジェクトで大変だったことはありましたか

 
大島:大きく分けると2つですね。1つはNFTの配布方法など実装面の壁。募金に対するNFTアート配布、という方針は決まったものの「どう実装するのか」が難しかった。特に今回はプロジェクトリリースのスピードにもこだわっていたので、いかに早く、いかに問題なく実装するかは非常に難易度が高かったです。

山方:その時の救世主がSUSHI TOPさんでした。スタートアップの方が登壇するピッチイベントにNFT配布のソリューションに強みをもつSUSHI TOPさんが登壇されていて、コンタクトを取ったのが出会いでした。この企画のために出たピッチではなかったんですが、ちょうど実装についてチームで悩み始めていたところだったので、「神風が吹いてる!」と思いました!
 

―なるほど、偶然の出会いが壁を突破したんですね!
もう1つの壁は社内での反対の声が多かった、とかですか…?
 

高尾:いえいえ笑 経営会議で説明をした際は、NFTを理解いただくところからスタートだったので、説明は丁寧に行う必要がありましたし、募金はセブン銀行の儲けには一切ならないので、その点についての意見はありました。ただ、セブン銀行がこういった新しい技術を、このタイミングでリリースすることで、新しい技術をサービスに取込んでいく姿勢を世の中に認識してもらえるきっかけにもなるという説明をしたところ、「社員が考えたアイデアなんだからやろうよ」と皆さん賛同してくれましたね。松橋さんからは「社員の暴走(アイデア)が形になったわ」と笑われました。 

ATMを活用したNFT配布のイメージ資料

―マネジメントに背中を押された感じですね。となると大変だった点というのは・・・?
 

大島:新しい技術を利用した企画になるので、法律を含めたリスク管理の整備が本当に大変でした。ただ法務部門のメンバーが積極的に協力してくれて。法務部門って下手したら「あれだめ、これだめ」とNGを出すようなイメージもあると思うんですが、うちの法務部門の方々はこの企画を実施する前提で、前向きにどうやったらリスク回避ができるか、をガンガン進めてくれました。正直、今回作った利用規約は今回の企画の大きな成果物の一つだと思っています。募金担当メンバーをはじめ、コーポレート部門のメンバーも強力にバックアップしてくれて、本当にありがたかったです。

ATM+を「だれでも、安心して」使えるWeb3世界のゲートウェイにしていく

―最初は興味を示す人が少なかったとは思えないほど、色々な人の熱い思いがこもってる企画なんですね!今後、このプロジェクトはどうなるんですか?

ATM+のコンセプト

山方:私は元々【未来のイノベーションを、みんなのものにするプラットフォーム。社会の持続可能性を常に見据えながら、「いつでも、どこでも、だれでも、安心して」を進化させていく】というATM+のコンセプトに非常に共感してまして。新しい技術ってちょっと「怖いな」と思う気持ちってあるじゃないですか。でも「便利そうだな、やってみたいな」と思う気持ちもある。特に金融の領域だとお金が絡む分、慎重になりやすいですよね。なのでセブン銀行のATMを「だれでも、安心して」使えるWeb3世界のゲートウェイにしていきたい。Web3やNFTとの初めての接点がセブン銀行のATMだったら嬉しいですね。

ATM×NFTの世界のイメージ資料。まだまだ可能性は広がります!

大島:具体的な施策はこれからですが、ATMはスマホの次に身近なハードウェアだと考えています。NFTは多くの方が手にすることで、ネットワークが価値を持ち、コミュニティが生まれる性質があります。この2つの特性を組み合わせて、ATMをNFT配布ゲートウェイにしたら面白いんじゃないか、とNFT業界の方とも話している最中です。
 
高尾:タッチポイントならご当地NFTとかあってもいいよね。旅行先でセブン銀行ATMを使うと市ごとに違うご当地オリジナルのNFTがもらえるとか。ちょっとコレクター心をくすぐるわ…。
 
大島:今回のアートNFTを受取った方のコミュニティを作って、皆さんに募金していただいたお金が実際にどのような事業に使われているか、オリジナルムービーを共有するとか、一緒に海岸のごみ拾い企画をやる、とかも面白いかもしれませんね。植林とかに使われるなら、成長記録を流すとか。
 
山方:Web3の技術は金融との親和性がめちゃくちゃ高いと思うので、金融の世界がもっと身近になる施策もどんどんできると思う。
 

―みなさんアイデア止まらないですね!時間もそろそろなので、いったんストップしていただいて 笑 ぜひ記事をご覧いただいている方に一言ずつお願いします!

大島:まずは特設ページをご覧いただき、NFT募金を体験してもらいたいですね。窪田さんのアートもすごく思いが詰まっているので、体験して、色々ご自身で感じていただきたいです。
 
高尾:今回の企画は本当にたくさんの人の熱量が掛け合わさってできた企画です。そんな体験ができる会社なんだな、という事をちょっとでも知ってもらえたら嬉しいです。
 
山方:「未来のみんなのプラットフォームになる」という思いを実現できるように頑張っていますので、ぜひセブン銀行の今後の動きも見てもらえたらありがたいです!

編集部より:最後まで読んでいただき、ありがとうございます!

NFT募金の開発秘話、いかがでしたか?取材の中で3名が一番語っていた言葉は「偶然」でした。まさしくセレンディピティ。そして自分の興味がある分野を勉強し続けること、発信し続けること、そして何よりも楽しむことが大切なのだ、と私自身気持ちが引き締まる思いでした!新たな取組みをこれからもどんどん発信していきますので、ぜひフォローしてもらえたら嬉しいです!

▼NFT募金キャンペーンについてはこちら

▼セブン銀行NFT募金キャンペーン アートコンセプト

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