散歩と缶コーヒー。
冬の夜の散歩。
冷たく心地よい風を感じて缶コーヒーを飲む。
この時だけは手袋を外し、コーヒーの暖かさを感じる。
空気がいつもより澄んでいるように感じ、自分の足音が乾いた空に響く。
どこまで行こうか。
どこまででも行けそうだ。
夜は長い。
空に星がひとつかふたつ。
本当の姿が見えないのはこの世界の真理か。
その中でも姿を見せてくれる彼らは私の指針となる。
どこまで行こうか。
どこまででも行けそうだ。
遠くでサイレンの音。
この音がなくなることはない。
このサイレンがあなたからの