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むかしむかし、あるところに桃太郎という青年がいました。 彼には母と父がおらず、祖母と祖父…
僕は世界を少し愛している。 こんなことを言うと、お前は幸せ者だとかなにもわかっていないと…
「俺さ、お前に言ってなかったことがあるんだ」 沈黙が立ち込める部屋の空気を彼がざらっと塗…
心が躍った。 これは比喩ではなく、本当に「心」が躍った。 私は人間ではない。 そもそも、数…
今日は目覚ましが鳴る前に目が覚めた。 まだ外は暗く、空には満月が浮かんでいる。 携帯で時間…
冬の夜の散歩。 冷たく心地よい風を感じて缶コーヒーを飲む。 この時だけは手袋を外し、コーヒ…
街灯は足元を照らしてくれる。 しかし、灯りのせいで星が見えない。 私は今、真っ暗闇の中にいる。 右も左も分からないこの暗闇。 音もなく、ただただ暗闇が広がる。 光がないことはこんなにも不安だったのかと気付かされる。 ただ、空には無数の星が輝いている。 今まで見たこともないような無数の星。 向こうの方まで繋がっているこんな空を見たことがなかった。 もしかしたらあの場所でも光がなければこれだけのものが見えたのかもしれない。 心が高鳴るのがわかる。 感動を体で感じている。 あの場所