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2023.10.19 Rくん

朝から天気がよく比較的暖かい日だった。過ごしやすい1日、とはこういうものだろうなという感じ。

朝、オフィス(オフィス、とはいえボロい)で出発前の準備をしているとRくんに声をかけられた。
以前からお互いの家族の話をする事があり、僕はRくんの、Rくんは僕の家族の近況を報告しあうという感じ。

Rくんは知的障がい者としてうちの会社で働いているのだが、体が大きく、声も大きいのでなかなか存在感がある。
そういう特徴があるのかわからないが、Rくんは以前話した事を何度も確認するように同じ質問をしてくるときがあって、その都度同じ答えを僕も話す。2人で会話していると、先述したようにRくんは体が大きくまっすぐ僕の目を見て話してくる。Rくんより僕の方が少しだけ背が高いのもあって、威圧感は感じないのだがなんとなく僕の両肩をがっしり掴んで話をされているような感覚になる。
僕には障がいを持つ兄がいて、以前からその話をRくんにも話していたので、時折

「心の障がいって大変みたいですね。僕の知り合いにもいるのですが、大きい声出したりするって」

など、別の作業所で聞いてきた話を僕に話してくれる。本人の口ではそう言わないが、僕の家庭に少し同情している感じに聞こえるし、僕とは違うけどね、という感じにも聞こえる。

そのどちらでも僕は全く嫌な感じはしないのだが、Rくんも不安な時があるのだろうな、と思った。また明日も話そう

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