カテキントリオ
人の智恵に限界がある以上、病気などいつも『鋭意研究中』であります。
ですから、『高度経済成長期以前にこんな病気は無かった』ってロジックがもう無理難題ですね。だって、誰も研究すらしてない病気に名前がついてるハズなんか無いんですから。
新しいカテゴリーの新しい症状が出てくれば、誰かが研究を始めて予算がつき、それに付随した研究機関が出来る。そこに人や金が流れ、それ専門の研究が続く。
研究が進めば段階を経て『新薬』も開発されるかも知れないし、時には新しい術式メソッドも開発されるだろう。治験をすすめ、厚生労働省に申請して新薬として認証され、人々の暮らしを病魔から守っていく。
データを蓄積し、研究開発し、技術を磨き、病気にそうカンタンには負けない医療環境を勝ち取り、その副産物として日本は世界でも有数の長寿国となった。
『お茶に含まれるカテキンによる殺菌効果』
カテキンが胃酸にも負けないのか、腸内細菌にも負けないのかは知らないが、日本人が外国人と比べて新型コロナウイルスに感染また重症化しにくかった理由として『お茶を飲む文化があるから。』と結論付ける人がいる。
どの国よりも素早くワクチンを確保して、握手もハグも無いキッチリ三密を避けて生活し、手指消毒マスク着用を徹底し、遊びにも飲みにも行かずただひたすら収まるのを待った我々の日々の弛まぬ努力はまるで無かったように『お茶が効いたのだ』と言ってくれる。
だったら『緑茶飲め』でよかったやん?
だったら『アベノマスクが小さい。』とか『ガーゼなぞ意味が無い。』と文句なんか言わなくても『お茶飲むから大丈夫』つって、がら空きの観光地へ遊びに行ってくれたらよかったんじゃないんすか?
『納豆やみそ汁などの発酵食品が腸内環境を正常に保つ』
『ダイエットに効く☆』つって全国のスーパーから一斉に納豆が姿を消し、みのもんたにあんだけ文句言い倒したの、もうお忘れですか?
ビックマックだってファミチキだってチョコバッキーだって何だって食いたきゃ好きなだけ食やぁええが、『何食っても納豆食えばセーフ☆』ってことじゃないからね?
納豆食ってても病気する時はするし、納豆嫌いでも病気しない人はしない。答えは出てんのよ。
現実問題、その病気の原因が『納豆ばっか食ってるから』ちう可能性だって無いとも限らんしね?
つーか、なんでいつも『どれか一個』なんやろね?
もちろん食生活を中心に、手洗いうがいの習慣、家では靴を脱ぐスタイル、寝る時に服を着替え、寝る前の歯磨き、湯船に肩まで浸かる習慣も、駅まで速足で歩くこと、おしくらまんじゅうみたいにバスや電車で移動することも、もちろん遺伝子的優位性も、この日本での日本人の生活スタイルが諸外国に比べて新型コロナウイルスにより抵抗出来た可能性が高いって見る方が現実的じゃない?
もちろんそのうちのどれかが絶大な効果を発揮したかも知れんし、ワクチンがめっちゃ効いたんかも知れんけど、きっと日本人の正しく美しく丁寧に生活するその全てが功を奏したんだと思うけどね?
同じ病気でも、SNSやマスコミ報道にありがちな『どれか一個に殊勲賞を獲らせんと気が済まん病』の方が実は深刻なのかも知れませんね?
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?