短詩集40

1.改札をゆっくり進む君の後 群衆リズムに呑まれるぼく
2.ゆるやかに死にゆく君のサイドボード 1000枚の記憶詰まったiPhone
3.食べすぎて 満たされぬ腹 肥える自我 醜くなれば愛が見えますか
4.喪服着て集う我らが持ち寄った 血の記憶いま鮮やかに
5.探してた こんなところにあったのね 切手剥がした君への手紙
6.浴衣着て 見つめりゃ愛を語ります? 仕草で会話 心は惑い
7.疑えば 信じてと言う君愚か 弁護されなきゃならぬ愛など
8.言葉なく育った愛は常春の 綿毛のごとく吾を包めり
9.愛してる 言う暇あれば抱いて今 渇いた心映したてのひら
10.ひとりきり 生きてる君を知ったのは 二人で生きると決めた後で
11.見えたのに二人の間に落ちる影 それでも吾の吸う空気なし
12.蚊帳の外哀しいものねいつだって ヤブ蚊に刺され泣いてもひとり
13.恨み言 呑み込んだから報われる? 綺麗になりたい夜明けまでに
14.優しいね 月に呟きお散歩の帰りコンビニいつものおじさん
15.気付かない 鏡に夢中のナルシスト 僕が隠した本音とナイフ
16.怖いんだ しっぱいしたら笑われる 大丈夫だよ守ってあげる
17.優しさは時にグサリと胸を刺す いじけた心を起こす悲しみ

短歌リズムで作ってみました。これは川柳なのかな?
字数気にして作るのも楽しかったですが、あまり風流じゃありませんね(笑。なんかもうちょっとさわやかなものが書きたいと思いました。
気に入ったものがあればコメント欄で教えてくださると嬉しいです。

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