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葉影

遠ければ遠いほど
夢に近くなって
あなたに触れない寂しさも
和らいで美しくなる

手を伸ばせば触れたあなたが
やがてどこかへ行ってしまう
世界でひとつしかないあなたが
どこかの誰かのものになる

そんなこと許せない
誰かが誰かをいつもそうやって
焦がれ呪ってる

手の中に入るものはどれほどあるだろう
小さな花もすぐ萎れ
チョコは溶けて指輪は落としてしまう
繋いでいてもすぐに離れてゆく

寂しさに染まった空の下
途方に暮れたずぶ濡れのスニーカー
諦めるの?しがみつくの?
もうひとつ選択肢を増やして

今じゃないどこかに辿り着くと信じてた
未来を求めれば光に救われるって
漂白された影が泣いてる

小さな桃色の花をあなたに手渡して
伝わるものがあるだろうか
この愛は誰も傷つけない代わりに
限りなく寂しさに近づいていく

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