短詩集36

1.何故?というぐらい眠りこけて六月
2.切る前に謝る尊大な外科医の優しさ恋し
3.どこにも行けない 誰にもわからない 孤独に溶けて僕になる
4.わけもなくケラケラ笑う わけを全部忘れたい
5.メンテ不足の車が大破
6.不誠実で不透明でヘアピンカーブしてるのは僕の方さ
7.何を試したのだろう わかりきった答えの前に
8.動機が信念と融合しているなら 見抜くのは難しくなかろう
9.目を逸らし続けた真実 人に人を慰める責任もなければ能力もない
10.欲は海水 飲むものじゃなく泳ぐ
11.この夏は使い勝手のいいブラウスだけが必要
12.時間と秘密を守れない人間は友達じゃない
13.死んで終わるわけじゃない 永遠が僕を苦しめながら救う
14.甘い香りを辿って 君に会いたくなった
15.絶望と孤独を奪おうとしてくれるな 君が君のそれを抱けないからって


あとがき
寝起き、げんきー。朝の気温が続いて欲しい。

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