短詩集37

1.上手とか下手とか考えもしないけど いいなと思う人には妬く
2.私が死んでも痛くも痒くもない人の語る愛など
3.トマト羊羹…?ラベルの謎のレシピ
4.切手舐めてDNA付着 君の美しい指を思う
5.トマトジュース飲んでドラキュラごっこ
6.生きるための恋なのに死ぬ人もいる 命を懸けた闘い
7.人を押しのけて買った服を着て気分がいいかい?
8.綺麗事じゃ世の中渡っていけないってさ 不誠実さの弁護だよ
9.美徳は愛されるものじゃなく愛するもので 僕は僕の思想を信じる
10.無視してるわけじゃなくて よく人が幽霊みたいに見えるんだ
11.殴ったことを謝るだけでいい 道理だろう?
12.許されようとするなら刑務所へ行けよ
13.掌を返したわけじゃない 全部君の読み違い
14.子守唄に雨音浜音 野宿みたいで落ち着かない
15.耳元にいつでも君の声 そのための音楽かも
16.あやしてるつもり 往々にしてあやされてる
17.聞くに耐えない快楽主義者の詭弁
18.アドレナリン依存 何を誤魔化してる?
19.ナンセンスだと気付くまで終わらない マウント病
20.遠くへ行こう 躊躇いを捨てて


あとがき
ブラックジョークを練習するつもりが、ひねりというものがどんどんなくなってゆく…。
誰しも状況依存的に裏切るというセオリーを聞いてにわかに人間不信に陥りそうですけど、それをナンセンスとする思想を共有していればよいと思いつく。
欺きや裏切りの威力に頼った方法論は不毛。読みが甘いと思う。結局自分の中に不実の種を撒くことになる。
やがて絡め取られるのは、良心というよりは、自分そのものなんじゃないかな?って。
何の話だろうね。

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