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恋が主食同盟

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「恋があれば生きていける」 「三度の飯より恋、むしろ食事が喉を通らないぐらいでいい」 「淡い恋をずっと、心に決めたこの人と」 そんな恋に生きる者達が集い、思いの丈を作品にしてい…
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#ノンフィクション

馬鹿

馬鹿

ぎゅっとなった、その胸は確かな痛みを覚えて、ときめきを主張している。昔覚えた魔法も呪文も、もはや意味がない。

鏡の前で、愛しい名前を口にした。それだけで涙が溢れてきた。馬鹿みたいに、いま、恋をしている。いや、みたいじゃなくてきっと馬鹿なんだ。「馬鹿」って、こういう時に使う言葉なんだ。

新しいチークを買った。オレンジ系の色彩。さっそくそれを予行演習する。少しはかわいく見えるだろうか。でも、あ

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