自己紹介は写真の中で〜解説〜

強く生きる女性を撮らせていただきました。

今回のテーマは『斜めに見る都市』

若者が賑わう渋谷で、強く生きる女を表現しました。

今回もiPhoneで撮影していきます。

渋谷は若さにあふれていて、
個性のぶつかり合いの街ということもあり、
活気を感じる背景がたくさんあります。

背景の落書き、落書きの大きさ、色の雑多。

自転車がごちゃごちゃと置かれている様子は、
人が多いことを演出できます。

ポージングは、上着をぎゅっと掴んでもらい、
片足を前に投げ出し、下を向いていただきました。

ポージングに関しては前と同様、
口で説明するより真似してもらう方が早いので、
私が実際にポージングを見せ
真似してもらっています。

とにかく情報量の多い写真（背景に物や文字、様々な色）を意識して撮影しました。

こちらは背景に車を入れています。
自転車の背景と比較すると面白いのが、
自転車は人が漕ぐ（電力や他のエネルギーを使っていない）に対して、車が背景になると、発展しているという演出ができます。
iPhoneを持ってもらい、文字を打つふりをしてもらったり、電話をかける仕草をしてもらったりして、
他の登場人物を予想させるストーリーを演出しています。

左手で髪を耳にかける仕草をしてもらい、
目線の先のメッセージをどのように本人が感じているのかという分岐を描写しました。

モデルさんと相談して衣装を決めたのですが、
ピアスがとても可愛かったので、ピアスに目がいってほしかったという気持ちもこもっています。

私がよく撮影する構図なのですが、
柱に寄っかかってもらっています。

柱の強さと、ふてくさった表情がとてもマッチしていたので、撮影させていただきました。

モデルさんがとても表情を作るのが素晴らしく、イメージの共有だけで演じ切ってくださるので、
表情の指示は特にしていません。

ここで少し解説用に撮ったお写真があります。

右側の柱で先程撮影したのですが、左側の木を入れると人工物と自然の対比になるので、artよりの写真にすることができます。
考え方によっては、もたれているのが人工物の柱で、様々な落書きのある柱なので、
モデルさんはどちらに属しているキャラなのかというのも、考えることができます。

木とモデルさんだけの情報量にして、
少し笑っていただきました。

背景とポージングと、構図と、モデルさんの表情、化粧、衣装で写真はガラッと変わるのがとても面白いところと感じています。

最後に、スクランブル交差点で、
渡りながらピントを合わせ、
目だけこちらを向いて頂いてます。

一瞬のチャンスを逃さないようにするのと、
周りに迷惑のかからないようにしっかり狙います。

背景の色味もとてもよく、
とてもクールに撮ることができました。

モデルさんと世界観がとても共有できたので、
このような素晴らし作品を作ることができました。
演技力と表現力に感謝します。

こだわったポイントは他にもたくさんあるので、
是非マガジン『自己紹介は写真の中で』をご覧ください。

又、このマガジンのモデルを募集しています。
マガジンの説明を読み、興味がある方は是非、
星野せつりのツイッターDMにご連絡ください。

ありがとうございました。