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STAY KOBE《20》水道筋商店街を歩く

街と人の絵を描くイラスト作家・こもりあやみが「色々あって神戸に住むのは難しいけど、それでも時間さえあれば神戸を歩きたい」という気持ちで始めたnoteマガジン「STAY KOBE」です。神戸にいる人、神戸にいた人、神戸に行きたいけど行けない人に「今の神戸」をお届けします。(不定期更新)

やってきました水道筋。
阪急王子公園駅から歩いてすぐのところから始まる商店街が今回のメインです。

神戸市商店街連合会のホームページによれば、大正15年、千苅(せんがり)水源から兵庫までの送水菅を引いた上に店舗が集まったのが水道筋商店街の由来なんだそうです。

水道管が通る筋。
意味としてはそのままでも、第9回で神戸の水流を学んだ後だとやっぱり「水」というのは人の営みに欠かせないものなんだなーと思えてきます。

さていきなりですが。
「STAY KOBE」を読んでくださってる方、この場所に見覚えありませんか?
王子公園、がヒントですよ。
過去にもここに来たことがあります。

(分かった人がいたらすごい……)

実は、第8回の王子動物園の夜桜通り抜けで白い飛行船を見つけたあの場所なんです。

その時の写真がこちら(今年4月上旬)

あれからもう半年経とうとしてるんですねぇ。

本題に戻りまして。
商店街はこんな感じでゆるっと始まります。

看板のフォントが凝ってる床屋さん。
「刈る」がはさみになってます。
「頭で刈る頭」て何なんでしょう。
「頭(脳内)で仕上がりを計算しながら頭(頭髪)を刈るお店」っていう駄洒落?
調べてみたら同じような言い回しのお店が全国にあるみたいです。不思議。

幾何学的な商店街アーケードの入口。
銀色のアーチみたいな棒が水道管に見えてくる……。

「太陽」と「月光」レコードの組み合わせ。

こんな風に路地裏の景色が広がってるのが水道筋のいいところ。

月光レコードから出たところにこんな串かつ屋さんが。
一杯ひっかけてる人が何人かいて楽しそう。

灘センター商店街。
この日はほとんど閉まってました。
時間が遅かったのかなー。元々開いてないのかなー。

ひっそりと佇む灘中央市場。

「エルナード水道筋」。商店街の中にあるまた別の商店街なんですかね。
先の神戸市商店街連合会のページを見ると、「エルナード」はLove LifeのL(エル)、プロムナード(遊歩道)の「ナード」を掛け合わせたものだそうです。

灘中央市場前の出口。
写真の右側を見ると近々マンションが建つみたいです。

分かりにくいけどこの写真の右側もマンションなんですよ。
商店街の中に家がある。
水道筋の特徴なんですかね?比較的新しいマンションが多い気がします。

商店街を抜けると目の前に八百屋さんが。

大阪の道具屋筋にあるようなお店がずらり。
こんなお店もすっかり見かけなくなりましたね。

畑原東商店街と。

東畑原市場。
カルチャー教室と飲食店がありました。

この道沿いの三角石。
一体何なんでしょうか。車止め……でもない……?

読もうと思ったらかろうじて読めるけど、立て看板としてはもはやタイトル以外読めないレベルに達してしまってるお地蔵さまの由来。
風雨に晒されてる感じがまた昔の雰囲気を物語ってます。

さらに進んだとこにある灘温泉。
しばらくすると湯上がりほかほかの人が出てきて、外の風に当たって気持ち良さそうにしてました。いいなぁ。

ということで、ゴールの都賀川にたどり着きました。

最後に商店街の中にある「喫茶ドニエ」で休憩。
前から行ってみたかったんです。

特製チーズケーキとアイスティー。
ちゃんと氷入りのグラスが運ばれてきて、ティーポットで注ぐタイプでした(この方法が一番好き)
わたしの勘違いでこういうお店って喫煙可なのかなーちょっとなー……って思ってたんですが全然そんなことなくて、老舗のはずなのに綺麗で過ごしやすい空間でした。
いつもは常連さんで賑わってるみたい。

今回は水道筋商店街をぶらっと歩きました。
「筋」って、普通は南北を通る道のことらしいですね。
御堂筋、なにわ筋。神戸にも鯉川筋があります。
でもここ水道筋は東西に通るんですって。
説明を読むまでまったく気づきませんでした。

親しみやすいのに、なんとも不思議な街。
一回行っただけではとてもその全てを知ることはできなさそうです。

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ではまた神戸で会いましょう。