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STAY KOBE《24》西代と高速長田を歩く

街と人の絵を描くイラスト作家・こもりあやみが「色々あって神戸に住むのは難しいけど、それでも時間さえあれば神戸を歩きたい」という気持ちで始めたnoteマガジン「STAY KOBE」です。神戸にいる人、神戸にいた人、神戸に行きたいけど行けない人に「今の神戸」をお届けします。(不定期更新)

今回は長田区の真ん中あたり。
長田区の海側の駒ヶ林方面は第18回をどうぞ。

山陽西代駅からのスタートです。
ここでも鉄道28号がお出迎え。

昼ごはんはこちらの「KOBEたこ焼き 蛸松」さんです。
といっても普通のたこ焼き屋さんというわけではなく。

看板商品で「KOBEソース」というのがあって、神戸市内のソースを独自にブレンドしたものがあるんだそうです。
オリバー・ばら・ブラザーは分かるけど他は初めて見る名前。アサヒ?ニッポン?プリンセス?
まだまだ知らないことばかり。

出ました「KOBEソース」。
とにかく一個が大きい。ぱっと見シュークリームです(ちゃんとたこ焼きですよ)。
中がとろっとしててソースが超濃厚。
他の店とは違うたこ焼きです。ご賞味あれ。

新湊川を上がっていくとこんな石碑が。

中央幹線を東に進んでいきます。

来年度から校名が「彩星工科(さいせいこうか)高校」になることが決まっている村野工業高校。

高速長田駅に着きました。
市外の人からしたら「なんで高速なの?」と思いますよね。神戸高速鉄道の長田駅、ってことなんです。

インパクトのある鳥居風の建物。
長田神社に続く商店街です。

神戸で勤務してた頃に日用品の買い出しでお世話になった「オバタ」の本店。ディスカウントショップですね。
わたしが行ってたのは元町の高架下のお店で、再開発によりここに移転してきたのだそうです。

「オバタにいけば欲しいものは大体ある」、これが職場の合言葉でした。実際、行けば本当にあるんです。
オバタに「敗北」の二文字は無し。

神戸の給食を長きに渡って支えてきた原田パンの本店です。
なんと創業1946年。イスズベーカリーと同じ年。
フロインドリーブが1924年、ドンク(藤井パン)が1905年(!)と上には上がいることも驚きですが……。
(神戸製菓専門学校さんの記事を参考にしました)

いくつか買ってきたので紹介します。
まず一番左の三角カレーパンの値段を知ってほしいんですけど、一個95円です。どういうこと?
次がぼっかけパン、焼きそばパン、そして神戸っ子おなじみのサンライズ。ここのは白あんが入ってました。
この「ハラダのパン」のロゴを見るだけで泣けます。懐かしさの度合いが尋常じゃない。

長田中央市場から漂う青果の香り。今年閉まった地元の市場(第4回)もこんな感じだったなぁと。

グルメシティの建物にかかる歩道橋。
これは……神戸大橋……?

ゆるやかな坂を上がって長田神社に到着。
「長田さん」の名前で親しまれてます。

とても立派な社殿。
鉄人28号が長田の新しいキービジュアルだとしたら、この長田神社は古くから「長田」と呼ばれてきた場所の大切なシンボルという感じがします。

神社の前にはこんなコロッケ屋さんがあったり、

カステラのお店があったり。

高速長田って、すごく嗅覚を刺激する街だと思います。次から次へと美味しそうな香りが飛び込んでくる。地上なのにデパ地下にいる感じ。でもデパ地下にはない香りなんです。

駅に戻ってくる途中でこんなお店を見つけました。
調味料の専門店。

見たことのない量のソース。さっきの蛸松さんで見かけた「ブラザーソース」も並んでます。
ここに売ってなかったらもうどこ行っても売ってなさそう。

最後に高速長田駅の交差点にある「喫茶ぱるふぁん」を紹介します。
おしゃべりはNG、ひっそりとカフェタイムを楽しむためのお店です。

コーヒーとチーズケーキを注文

さっきの商店街の賑わいとは真逆の空間。
先日訪れた湊川隧道を思わせる内装です。
熱心なファンが多いのもなんだか分かる気がする。
元町や三宮でこういう店を探すのってけっこう難しいと思うんです。
このゆとりのある感じを出せるところが長田の良いとこなのかもしれません。

今回は念願のぱるふぁん、そして原田パンとの再会もあり個人的には新旧混じった街歩きでした。
神戸のノスタルジーを感じたければぜひ高速長田へ。
次はあのコロッケとカステラだな。


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ではまた神戸で会いましょう。