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嬉しいことと、しんどいことが、オセロのようにポコポコ並んで、一手でがらっと変わる、白と黒。

すごくワクワクすることも多いし、かと思うと落ち込みをセーブできなくもなる。
幸い、1日1日でクリアできてるから、まだなんとかなるのだと思う。

2011年から(断続的ですが)続けている定期イベント・サーカスのお話会「千と一夜」の報告をこちらで詳細アップしていたのですが、2回前のときから、リアルにお客様は来てもらえない、その中で気持ちを上げながら資料を作ってオンラインで発信、それと同じものを書き起こしてnote に掲載、というのが気持ち的に無理になってしまい、そのためnote 入稿自体ができなくなってしまっていました。

すみません!

2011年から始めた「千と一夜」は、ほとんどウェブ上の告知もない頃から、なぜかリアルに何人もの聴講者が訪れてくださり、それがどれほど自分の力になったかわかりません。
だのに、今、知っている人は多いはずなのにリアルには誰も来ない…という回が重なり、「仕方ない」と頭で理解しても、気持ちと精神が受け入れられなくなってしまいました。

オンラインで一度話したことを(準備は結構大変)、同じことを書き起こすという作業。アルバイトなら淡々とできるでしょうが、自分ではとても出来なくなってしまいました。

4月からはリアルだけ。

ということに決めて、千と一夜はリアルに香川県高松市で開催します。
じっさい、オンライン配信は普段聴いていただけない方にも届くことが実感できたので、なんらかの形で続けたいと思います。

ただ、私の「根っこ」のようなこのイベントは、ライブで、リアルでしか表現できません。
ぜひ、香川県高松市の、月1回の時間を共有しに来てくださいませ。

ところで、創作についてかなり考える。

瀬戸内サーカスファクトリーの活動を始めてからずーっと心に持ち続ける信念がありまして、
「最初から自分の能力範囲の中で活動したら、その先は知れてる」
とうこと。

つまり、活動も、作品創作も、とにかくいろんなことを吸収し、経験し、幅と奥行きを思いっきり広げてから、本気の作業にかからなきゃダメ、ってこと。
それは、楽しいけどしんどい作業であって、広げている間は、浅く未完成な状態が続いてしまうってこと。
その間、自分の場合10年超、
「浅いね」
「まだまだ、だね。」
という言葉と評価に晒されます。
ほんまに、きついです。

10年超えて、これからが本気!

最初から自分のキャパ内で勝負することも先が見えてるし、かといってずーっと広げっぱなしならもっとダメなわけで、
あくまで、一定努力後に「決めた」と感じる時期を経て、今度は肥しから芽を出し、ぐぐーん!と伸ばす時期に入らなきゃいけない。
10年が充分かどうか、わからないけど、自分のアクティブ年齢の限界までを計算すると?!いまが切替どき、と思っている。
これまで、海外アーティストや技術者の力を借り、地域の様々な職種とコラボレーションを繰り返し、少しずつ、少しずつ、素人だった自分が「一般的には、ないもの。」を積み重ねてきたつもり。
いまから、勝負が始まると思っている。

地元の鳶さんたちと組んだ美術!OLA!のサーカス美術

終わりはない、創作。


広げっぱなしで、今から、きゅーっ!と絞り込んで創作を深めていくつもりだけど、作品に対する評価はほんまに厳しくて
「子どもっぽい」
「完成していない」
とかね。
以前は「フランスに影響され過ぎてて、日本人の観客向けではない」とか…
ほんまにいろいろ言われます。
でも、そういう意見は、ポジティブな意見より、糧になることは確か。真摯に言ってもらえる限りは、耳が痛くても、きかなきゃ。

悔しくて、悲しくて、情けない気持ちを、いくつ重ねたら、本当の作品に辿り着けるんだろう。
自分の活動はしばしば、「社会活性化」のために、いいね!と言われるけど、
自分にとっては、創作が一番大事で、それがなければ他の活動はできないから。
起爆剤や、エネルギー源と言えるのは、創作だけ。

でもいいじゃないか、それによって他のたくさんの活動を1000%にできるなら。

才能とか、役割とか。

自分にはアーティストとしての才能は充分じゃない、という感覚は、高校生のときから持ってる。
世の中の、信じられない才能をみるにつけ、自分がアーティストなんて笑うしかないと。

けど、いつからか、
「誰しも、アーティストになれるし、表現する権利がある。」
と思うようになって、
努力が、継続がアーティストを生んだっていいじゃないか、
と思うようになった。

超人的才能に恵まれていなくても、
「続けること」
が、それに近い果実を生むことがあると、最近は信じてる。

創作は、したい人がするべき。評価はその後に。

死ぬ前に、どんな評価がされるか、
死んだ後評価されても、あんまりつまんないけど(笑)、
ジタバタしてみたいし、作品つくりたい。

どうしてかな、こんな自分が、作品を作りたいのです。

いいよね?

瀬戸内サーカスファクトリーは現代サーカスという文化を育て日本から発信するため、アーティストをサポートし、スタッフを育てています。まだまだ若いジャンルなので、多くの方に知っていただくことが必要です。もし自分のnote記事を気に入っていただけたら、ぜひサポートをお願い申し上げます!