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黒い煙

器用じゃない私

器用か不器用でいったら間違いなく
不器用に振り分けられる

昔から繊細な作業は苦手ですが
メンタルは繊細です

急に回れ右と言われても回れる右はできず
できなかったという現実で泣き出す子供でした


一度躓くと立ち上がるのに時間がかかります
なんでなんで?となるともう大変です
胸と頭の中に黒い煙がもくもく出てきて
何も分からなくなりあつくなります

きっとこの熱を冷ますために
泣いていたのかもしれませんね


大きくなっても同じで
なんでなんで?となり
黒い煙もくもく出てきます


頭でわかっても
心が伴ってないんです


「中途半端がこの世で最もいけないこと」

と幼少期から繰り返し繰り返し
いろんなところで聞きました

「最後までやりきることが良いことで、途中でやめることが悪いこと」


耳にタコができるほど


耳を通り越して頭へ心臓へ
溶け込んでいきます

きっとこうやって歴史は繰り返されるんだ
なんて、どこかの偉人ぶってはみるものの
なかなか逆らえません


昨今、辞めても良い、逃げる事は悪いことでない

という風潮が広がりより自由な選択
選択肢の幅が、種類が、選択そのものが
広がったり増えたように感じます


「嫌になったらやめていいんだから」


繰り返しやめるのは悪いことと言っていた人が
私にそう言葉をかける


なんでなんで?の黒い煙が
もくもくもくもく溢れる


「どうして急に意見かえるの?」


不器用な私は消化しきれない
脳へ心臓へ溶け込むどころか
あちこち突っかかって吐き出してしまいそう


「え?そんなこといってた?」

「辞めていいっていったじゃないか」

なんでなんで?の煙止まらず
熱も溜まっていく

子供の時と違うのは
その熱を冷ますために安易に泣くことができないこと

あんなに簡単に出てたものが
出てこなくてなってきて


上っ面ばかり厚くなって
そこが厚いもんだから熱も逃やしない

そうして拗れて拗れて拗れて拗れて


こうやって社会を知っていくのねと
足を組んで得意げに口角をあげる私


そんなことしてる暇あんなら
助けろやと私

この黒い煙の正体は怒りだ


はてさて、どうやって向き合っていくものか


とりあえず思いついた方法で
様子を見ながらやってみる

①そんなもんか!と頭で思ってゆっくり口に出す

まず行動変えちゃえば性格変わるんじゃない?

②どうせ考えちゃうんだ!とことん考えるか考えないといけないことで頭いっぱいにしちゃえ!

どうせしちゃうなら違うことで埋めちゃえ!


③えー?そうだったっけ?とすっとぼけな私を一部作っちゃう

真逆の自分作ってみてみてどう感じる?


④10秒ゆっくり深呼吸しながら数える

いったん落ち着きなはれ。お茶でも一杯どーぞ。


今のところ④が1番効果的でした

ゆっくり深呼吸している間に
熱が冷めていく

思い出したり(リピート再生モードって呼んでる)
けどって思ったり(反論者モードって呼んでる)
深呼吸すらしたくない(反抗期モードって呼んでる)
あるけど

上のモードが出てくる前に

あ、そろそろ出てくるぞとなったらしてみる

いつもと違う方向に思考回路も
行動回路もできちゃうはず(謎の自信)
そうなる前にいつも回路を回れる右!


脳の仕組み的に怒りは数秒で
消えるようなメカニズムらしい


これは鎮まるものだし鎮まってる!
ってさらに自身の脳みそ少し騙しちゃう感じ


嘘から出た誠


そっちの回路出来上がれ
出来上がれ
出来上がれ


続けてたら
最近はもくもく黒い煙が
出てこなくなった

ただ、一気に湧き上がる火山は
どうしようもないから出し切ってます

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