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なにこれ、ここにもまた!! 韓国ドラマ「ノクドゥ伝」前半感想

「ノクドゥ伝」というWOWOWでやっている韓国の時代劇ドラマを見始めた。

脚本はパクボゴムの「雲が描いた月明かり」と同じらしく、なんとなく面白そうとは思っていたけれど、そこまで期待していなかったわけでもなかった。ちょうど気づいたのが始まるときとタイミングも合ったので、最初はどれどれ〜くらいだった。

のが、これが、めちゃくちゃハマってしまった。

もしかしたら韓国時代劇(ここ最近はやりの時代劇ジャンルのラブコメ)で一番見せ方に感激したかもしれない。

時代劇ジャンルのラブコメの定番は
・主人公は世子(セジャ・王の子供)
・ヒロインはセジャに近い立場(身分)だったが、今は違う
・立場を超えて結ばれる二人

それから結構多いのが、美しい女優さんが男装する、というものだった。

「雲が描いた月明かり」は、男として生きてこなくてはいけなかった女の子が、セジャと出会い見初められて女性として生きていこうとする過程で自分の正体を知るという物語だ。


で、今回同じ脚本家が書いたのは、その反対、20になったばかりの青年がある目的のために女性しか暮らせない村に女装して入り込む、というもの。

「雲が描いた〜」と同じなのは、なんらかの理由で人目を避けて生きてこなければいけなかった主人公というところだが、ここでは主人公がそれはなぜ? 自分は何者かを知ろうとする冒険、それを通じての初恋(最初で最後の恋)を描いている。


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主演のチャン・ドンユンは清楚な女性が違和感なくて、時々おきまりの上半身裸シーンになると、えっ、この華奢な女性のどこにこの筋肉が!?という感じなのだけれど、コミカルな演技が上手で、前半はなんとヒロインと母娘(になる。養子縁組で)として生活するのを楽しくを見ていた。

が、7話で一転悲劇が起こり、そこである意味ハラハラしながらも穏やかだった女性の姿から村の女性たちを守るために男の姿で戦う、という悲しいシーンがあるのだけど、そこまでの流れ、そしてアクションシーンの作りが素晴らしかった。

この7話は神回と言われているというのをなにかで目にしたのだけれど、そう言われるのもよくわかる、このシーンのためにここまでの村のコミカルな女装シーンがあったのかも!? というような、見せ方が素晴らしい。女性であろうが男性であろうが、彼の正義と強さの前にそんなことは関係なくなるシーンなのだが、完全にひきこまれてしまった。

そこまで視聴率が良かったわけでもないようだけれど、評判は高いようで、ここにもまた、こんな俳優がいたんだ・・・(この作品で一気に多くのファンを増やしたようだけど)ほんとにどんどん出てくる。

まだ前半までしか放送になっていないのだけれど、おそらく自分が何者!?というのは、主人公だけではなくそれぞれの登場人物にも共通していて、性別外見や名前だけでなく、多面性や過去・秘密を抱えた人物たちがなんのために生きていくのか、というのが後半描かれていくのだと思う。

またまた、気軽に見始めたものにまんまとハマってしまった。
楽しく山登りをしていて、何これ! すごい貴重な宝を掘り当てた気分だ。





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