山桜は人知れず 街の桜は目に触れて 花盛りにはそれぞれの形 

刹那に過ぎてまた 明くる年を待つ

理だと思っていたこのサイクルが 今年は崩れている

街の桜も今ばかりは 山桜のこころを思おう


こんなことを考えていた。センスはともかく見方は良かろうと思っていた。

しかしどうだ。人々は思ったよりも外に出たし、駆け込みだと言って花見をした。街の桜は人目に触れた。私の詩は妄想に終わった。

外出自粛は辛い。想定外の休みは嬉しいものだと盲信していたが、強いられる休日についてくる多幸感は薄かった。人には会えないし遊びにも行けない。映画や演劇などのエンタメが封じられ、商業施設は休業を余儀なくされている。

外出自粛は辛い。一昨年末、私は鬱病と自律神経失調症の診断を受け、特に昨年は動くこともできず家にいた。命を繋ぐために必要な最低限の食事と、ほんの少しの睡眠。残りの時間は無機質に消えた。何に強制されているかは違えど、今の状況はあの時と重なる。体が、覚えている。外出自粛は辛い。

できることは明らかに少ない。でももう無駄にはしたくない。やれることをやろう。

さて、私は今後こんな風に戯言を書く。そしてこの後に、学びを一つ残していこうと思う。日記の内容に合うものも合わぬものも。ありきたりな構成やもしれぬが、私の力になればひとまずはそれで良い。

初回は内容にも合うものを思いついた。幸運。

【今日の学び】                           カリギュラ効果                           ものごとを禁止されると、かえってやってみたくなってしまう心理現象。1980年に制作された映画『カリギュラ』がその過激すぎる内容からボストンなどの一部地域で公開禁止になった際、かえって関心を集め映画館に人々が殺到した出来事に由来。

(参照:https://ja.wikipedia.org/wiki/カリギュラ効果)



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