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Stay yourself

そろそろ日本だけの休暇、ゴールデンウィークに突入です。ステイホーム週間はもちろん良いのですが、休暇明けに非常事態宣言が解かれるのかそれとも継続となるのかが今の最大関心事項です。まだまだわからない事は沢山ある新型コロナウイルス禍の昨今、皆様は行き交う様々な正確、不正確な情報を切り取り、個々それぞれが予防や体調管理を最優先されていることは間違いないでしょう。

今年の流行語大賞は間違いなくStay homeになると思います。最近はEnjoy homeなんて言葉も囁かれ出しました。しかし、今こそ僕ならStay yourselfを提唱したいと思います。

「自分の場所にとどまる事」と考えています。罹患しないように予防することも体調を維持することも現状にとどまるという意味ではStayです。その上で今自分にできる事と言えば、それぞれが置かれた環境や職業、担う役割によって大きく変わります。

大きく分けて罹患者、疾病者、治癒者、健常者の4つでしょう。いうまでもなく罹患者、疾病者は一番辛い状況にありその克服の為、医療従事者の指示を忠実に守り治癒されることこそが最大限かつ最優先にやるべき事でしょう。
治癒者、健常者に関しては、産業従事者と産業非従事者に分けることが出来ます。産業従事者には、第一次産業、第二次産業、第三次産業を含む何らかの産業に従事する人々とします。産業非従事者は、高齢者、児童学生、乳幼児、専業主婦としましょう。
産業非従事者は、文字通りStay home、Enjoy homeを実践してこれ以上の罹患者にならないよう外出自粛が最優先すべきすることでしょう。でもすべての人がそうではありません。
産業従事者は、政府行政の指示による事業継続要請業種従事者と事業自粛要請業種従事者に分けることが出来ます。理由としては極めて明確に事業継続要請業種従事者は「社会福祉施設等と社会生活を維持する上で必要な施設」に働く人々と分類されています。
事業自粛要請業種従事者は施設を閉鎖するなり、リモートワークを行うなどこれ以上の感染者増大にならないよう外出自粛をして感染拡大を防ぐ努力、現状を維持する事です。
「社会福祉施設等と社会生活を維持する上で必要な施設」に分類されている事業継続要請業種従事者は充分に適切な感染防止対策講じたうえでその要請に応じて事業を継続すべきです。

私たち飲食店はこの事業継続要請業種従事者に分類されています。ここで勘違いしてはいけないことは、決してどんな手段を講じても営業して経済を回せと言われている訳ではないということです。
人が生きるために必要な食事を提供する場所と言うことで要請を受けているわけです。人は餌では生きてゆけない豊かさを知っています。ただ単に栄養素を体内に取り込むだけでなく、食事をすることで精神的安定をも得ることが必要不可欠になっています。お客様にご飲食していただき元気になってお見送りする場所、それが飲食店です。

通常営業、テイクアウトなど形は違えど万全の準備で自分たち飲食人はお食事を必要とされるお客様がおひとりでも足を運ばれるのをひたすらお待ちするだけです。お客様が外食気分をお楽しみいただいたり、日々の疲れや家事の軽減のためにテイクアウトをご用意しています。決して皆様に外出を促しているわけではありません。

で、あるからStay myselfを考えて欲しいのです。すべての人がStay homeでは医療も治安も守られません。それぞれが与えられた立場、役割、職業、職責に応じてやるべきことだけを懸命に行い責任のある行動をすることでこの事態を乗り越えていけると信じたいものです。決して金銭的欲求の成就を優先させることなく今こそ「労りと友愛」が必要なのだと考えます。

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