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京都ライター塾8期_インタビューのやり方_レポート④
「本」に関することで書いて、生きていきたい。
年間100冊以上読破し、月に10冊以上も書籍購入しているので、なんとかこれを収益に結びつけられないだろうか。
なんてことを模索中の瀬田かおるです。
なので、「ちゃんと、書けるライターになりたい」と思って参加した、江角悠子さん主催の『京都ライター塾』。
全6回のこの講座も4回目。いよいよインタビューについて学ぶ回です。
1~3回までの講座レポートは次の通りです。
第1回目の講義では、どんなライターになりたいか。
第2回目の講義では、インタビュー原稿について学びました。
第3回目では、インタビューを依頼するための企画書作成について。
そしてこの記事では、企画書のフィードバックとインタビューについて学んだ第4回講座のレポートをお伝えします。
レポートの前に
まず本題に入る前に、この記事の道順をお伝えします。
Q:誰に向けて書いているのか
A:インタビューライターをめざす人へ
Q:読者にどうなってほしいのか
A:初取材へ挑戦する気持ちを上げてもらえたら。
受講前は仕事として他人様に話を伺うなんて……と、ビビっておりました。
けれど、江角さんのお話しを聞いていたら、ここさえ注意すればそんなにビビることはないのかも。しかも「取材って楽しそう」と思えてきたのです。
ではさっそく、その「ここさえ」とは何なのかをこの記事で明らかにしていきます!
企画書へのフィードバック
受講生全員の企画書へのフィードバックが共有されました。
企画書は当、京都ライター塾の講師、江角悠子さんにインタビューをするためのもの。
各自が、ここで書いてみたいと思う媒体に記事を掲載する体で、インタビューのテーマを決めるのです。
ズバリ私の企画テーマはこちら。
「京都在住ライター江角悠子さんに聞く。地方に住み、書いて生きていくとは?」
京都在住の江角さん。ブランド力のある京都を「地方」っていうには少々気が引けるのですが(私は正真正銘の地方在住なので笑)、なぜこのテーマにしたのか? 企画趣旨を抜粋したものがこちらです。
地方在住者の立場からライター活動について伺うのが本企画である。最初の仕事はどのようにして獲得したのか、地方在住でライター活動をするメリットとデメリットは何か。地方に住み、書いて生きていくためのマインドや方法についてご紹介するものである。
この企画書へのフィードバック。恐る恐る確認すると、その記事を読んだ読者にはどんなメリットがあるのかを伝えた方が良いとのこと。
また、テーマについては、いま多くの人が興味あるであろうテーマだと思うとの嬉しいコメントが!
自分が関心のあることについて、読者のためになる内容で、掲載される媒体に応じて企画しなきゃです。
江角さんにインタビューする企画書作成の課題。
受講生8人それぞれが江角さんにインタビューするのに、そのテーマは全員違っているのが興味深いところ。
人が関心を向けるところって人の数だけあるのですね。
企画書はこう書こう!
それでは改めて、江角さんから学んだ企画書作成についてご紹介します。
「こんな記事があれば読んでみたい」という想いだけで企画書を作るのはナンセンス。自分が考えたことをまとめただけになってしまうから。
そこで、企画書作成にあたって次の3つのコツを掴むことが大事とのこと。
・掲載する媒体のコンセプトを確認
・読者に役立つ記事にするマインドが大事
・参考になる記事(媒体にあった)を真似る
インタビュー記事を掲載する媒体の特徴をつかみ、自分の立てた企画は、その媒体の色にあったテーマであるか。そして読者にとって役立つ記事になるように、参考となる記事を真似ると良いそう。
取材はこんな流れで行われている
見事、企画書が通ったら、嬉しさの余韻に浸りたいところです。が、取材当日までにやることはたくさんあります。
アポ入れ
取材依頼は基本、メールで行いますが、数日待っても返信がない場合などは電話で連絡する必要があるとのこと。その際は、先方のお邪魔にならない時間帯に行う必要があります。
質問リストの作成
取材をお受けいただいたらさっそく質問リストの作成に取りかかります。
この時は、対象先の基本情報は押さえておくべき。取材相手の貴重な時間をいただくわけですから、こちらで調べれば分かることを聞くのは時間が勿体ないし、そもそも失礼ですしね。
また、質問は多めに用意しておいたほうが良いです。思っている以上に。
これは、課題として江角さんにインタビューをした時に、実感したことです。
時間内にたくさんの質問をするより、聞いた話からテーマに沿った話題へと話しを膨らませて質問することの方が高度な技だなと思いました。
なぜなら、リストに書いた質問が淡々と消化されていき、時間が余ってしまったのです。
もちろん多めには用意しておきました。それでも足りなかった。
なので、思っている以上の質問を用意して、コレは絶対に聞きたい質問を太字にするなどして区別しておくのがいいなと実感しました。
取材当日のこと
1.改めて取材目的を伝える
2.段取りを共有する→取材時間を伝える
3.録音の許可取り→メモ取りながら聞く
4.聞くべきことは聞いたか?
5.原稿仕上がりの日を伝え、確認可能日を伺う(締め切りを伝えておく)
話の引き出し方について
インタビューでの話の引き出し方についてお話しがありました。
※用意した質問リストに沿うだけだと味気ない。引き出した答えを広げるように、つぎに繋がっていく質問を心掛ける。そうすれば自然なインタビューになる。
※質問にない話の方が面白い場合が多い
※良いなと思ったことは素直に伝える
※そもそも話を聞かれる側も緊張しているのだと思うと、肩の力が抜ける
特に「聞かれる側も緊張している」というお話しにはナルホドと思いました。そう思っておけば、緊張は多少和らぎそうだなと思いました。
取材時の「こんなときどうする?」
一発勝負のインタビューには想定外のことが起こるもの。
それぞれのケースに応じた解決策が江角さんから伝えられました。
①相手が全然話してくれないとき
⇒沈黙はこわくない。相手が質問について考えているということだから。
②次の質問が出てこないとき
⇒読者の代表としてインタビューしている意識が大事
③社長インタビューで緊張するとき
⇒大物ほどやさしいのでインタビューしやすい
④相手の機嫌が悪いとき
⇒気づかないフリをする。平常心で進めるのが良い
最後はプチインタビュー実践して本番に臨む
インタビューについて一通りレクチャーを受けたあと、講座生がペアになってプチインタビュー実践会に移りました。
インタビューされるのも、するのも、それぞれ気づきがあり、江角さんへのインタビュー本番で活かさなきゃと思ったものの、現実はそうそう上手くいかず……。
取材ライターとして活躍してる人も、当然ながら”最初のインタビュー”を経験したわけで、こればかりは実践に実践を重ねるしか上達する術はないのです。
第4回の講座が終わり、このレポートを書いているいま、すでに江角さんへのインタビュー実践は終わっています。その時のお話しは次回のレポートでお伝えしたいと思います。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
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