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本を書くことは自分を見つめること。 〈書評ブログVol.38〉

「これまで幸せに平凡に生きてきたし自慢できるような経歴も資格もないわたし。だけど、本書いてみたいな…。でも、やっぱり、無理だよね…」

本が大好きで読書歴のかなり豊富な人は自分で本を書いてみたいと、頭をよぎることがあるのではないでしょうか。だけど、出版できるような人は波乱万丈の人生を送っていたり、長年ひとつの仕事を極めていてひとにその知識を伝えることができるような人に違いないといった、冒頭のような悩みをお持ちではないでしょうか。

かく言う私もその一人。

そんなときにその名もずばりの、「本を出したい人の教科書」というタイトルの1冊に出会いました。

著者の吉田浩さんは、出版プロデューサーとして1000人以上の作家さんの本づくりのお手伝いをされてきた方。
そんな吉田さんが8章にもわたり惜しげもなく出版までの道のりを教えてくださっていて、まさしく「教科書」レベルの内容の濃さなんです!

テーマってどうやって見つけるの?

私が一番知りたかったのが、「何について書いたらいい?」ということ。
それについて吉田さんは、USPをみつけようと書いています。
USPとは、「ユニーク・セリング・プロポジション」の略で、「個性的で売り込みのできる主張」のこと。

それには、自分が過去に何に一番お金や時間を費やしてきたかを自分に問いかけることでUSPを発見できるとのこと。

で、私のUSPはなんだろうと考えてみると、やっぱり、時間とお金をかけてきたのは「読書、本」になります。

ここで本にあった勇気づけられる言葉をご紹介します。

私たちはだれもが主人公として自分の人生を生きています。
人生のテーマを持っていない人、本が書けない人はひとりもいないはずです。

どうですか?勇気が湧いてきませんでしたか?
平凡な私でも本が書けるんだ!って。

本を書くときに大切なこと

USPを見つけ、テーマが決まったところで、その自分の思いを言葉にするには自分のボキャブラリーを蓄えないことにはいい文章が書けません。
それには、インプット量を増やすに限る!
自分の学んだことや経験したことが文章に表れるのであれば、どんなことも無駄なことはないんだなと思うことができます。

おわり

ここではあえて簡単なご紹介にとどめました。
それは、この本がとても内容が濃いので、「本を出したいけど自分にはネタになるほどの経験がない」って悩んでいる方には実際に手にして読んでいただき、本を書いていてくじけそうになったり悩んだ時にはすぐ手に取ってもう一度読んでいただきたいからです。

吉田浩さんの文章には、みんなにもぜひ本を書いてほしい!っていう思いがとても込められているように感じました。

本を書こうと思ったこのタイミングで、一度これまでの自分を見つめなおしてみるのもありかもしれません。

おわり。

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