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陽射しと香りに包まれる、はじめての世田谷暮らし〈インタビュー no.2〉

 緑ヶ丘から世田谷線「世田谷」駅へ。広い部屋を求め、心機一転知らない街へ引っ越した、自然派スキンケアブランドに勤めるさやかさん。在宅勤務の多い彼女ならではの、オンオフの切り替え方やお部屋での過ごし方についてお話を聞かせてもらいました。

ひとり暮らし|世田谷|40.50㎡
訪れた人|〈せたがやクラソン〉やました

知らない街ではじまった暮らし

 
やました:お久しぶりです。お引っ越しのあと、街の案内がてら一緒に飲みに行ったぶりですね。その後どうですか、ここでの暮らしは。

さやかさん:実はまだ周りのお店はあまり知らなくて。世田谷駅とか、このあたりも久しぶりに来ました。

やました:じゃあ、少しお散歩しながらお話してもいいですか?

さやかさん:もちろん!

やました:では駅の向こうにコーヒー屋さんがあるので、それ片手にぶらぶらしましょう。 

LUCKY STAR COFFEE AND BARでテイクアウト

やました:以前のお住まいは緑ヶ丘でしたよね。住んでみて、街の雰囲気は違いますか? 

さやかさん:向こうはもう少し年齢層が高かったような気がします。おじいちゃんおばあちゃんとか、地元の人しか街を使わない感じでした。けど、このあたりはお店もたくさんあるし、いろんな人もいて。

やました:学生やファミリー、僕たちみたいな年代の人もいて、その分お店も色々ですよね。世田谷線は不便ではないですか?

さやかさん:全然不便じゃないです。でも混みますね。笑  世田谷区役所があるからか朝混みますし、私と同じように三茶まで行って乗り換える人もたくさんいます。
 
やました:そうだ、お引っ越しの時、基本は在宅勤務って言ってましたよね。今もですか?
 
さやかさん:会社に行くのは週に1回か2回くらい。普段はお家で仕事してます。でも会社の人が近くに住んでいて、週に2回か3回くらいは「今日どうする?」って話して、夜集まってます。

世田谷駅から上町駅の方までご近所のスポットを歩きました

やました:世田谷駅や上町駅あたりだと、小田急線エリアにも歩いて行けますよね。

さやかさん:そうだ、先週経堂にある鉄板焼き肉の店(鉄板焼肉 大当り)に行ってみたんです。山登りに行ったあとで、疲れて味の濃いものが無性に食べたくなって。すごく美味しかったし、経堂アツい!って思いました。お店も色々揃ってますしね。

やました:経堂は世田谷で一番バランスがいい街だと思ってます。コルティの裏あたりに、東京農大で醸造を学んだご夫婦の作る自家製クラフトビールが立ち飲みできるお店(後藤醸造)があるんですよ。

さやかさん:へー!楽しそう。行ってみよう。

やました:世田谷城址公園まで来ました。ちょっと登ってみます?

さやかさん:こんなところに公園があるんだ。はい、登りましょう!

小山の上からサミットの看板を見つけて、なぜかテンションが上がるふたり

やました:ちゃんと登ったのはじめてかも。今なら桜も見えて良いスポットですね。

さやかさん:お花見だ。コーヒー買ってお散歩って、いい休日ですね。しかも行ってみたいお店たくさん見つけられましたし。
 
やました:僕も世田谷で暮らし始めてから、このあたりのこと初めて知りました。それまでは世田谷といっても下北くらいしかよく知らなかったし、世田谷線なんてほとんど乗ったことなかったし。世田谷おすすめだよって人に言えるようになったのは、本当最近ですね。


お部屋に住んでみて、気づいたこと

お部屋にうかがいました

さやかさん:どうぞ!

やました:お邪魔します。…おお!やっぱりいいですね、このガラスブロック。

さやかさん:やっぱりこのガラスブロックがお気に入りだったので。友達とか遊びにきた時は入った瞬間にわあ〜!って言ってくれる人が多いです。

やました:家具のレイアウトも素晴らしい…この部屋の使い方の「正解」を見た気がします。笑

さやかさん:住んでから気づいたんですけど、隣のお家と壁が接していないから音が全然聞こえなくて。前のお家に比べると生活音が静かで、快適な気がします。

やました:そうだ、前は隣の家とか上の階の生活音が聞こえるっておっしゃってましたよね。お仕事はこのリビングでされてるんですか?

さやかさん:ここと、あと寝室にも机を置いているのでどっちかでやります。そうそう、寝室の方に棚が元々ついてたんです。これが良くて。

やました:本当だ。仕事机を横に配置して、本棚みたいな感じで使ってるんですね。

寝室の仕事机

さやかさん:あと、洗面台は結構決め手だったなって思い出しました。丸い鏡とか照明とか、かわいいのが備え付けで。

やました:普通の洗面台とはまた印象が違って、シンプルで愛着が持てますね。

清潔感のある白で統一された洗面空間、巾着の使い方が上手!


感情に寄ってるのが自分に合ってるかもしれない

やました:そういえば、クラソンを見つけていただいたのって、いつ頃だったんでしたっけ?

さやかさん:お引っ越しはしたいなって1年ぐらいずっと考えていたんです。エリアは特には決めずに。インスタで不動産のアカウントをいくつかフォローをしていた中で、せたがやクラソンを見つけて。なんか、今までにないアプローチだなぁって思って。
物件の紹介をストーリー仕立てで書いているじゃないですか。暮らしを想像させる言葉が書いてあって、一般的な不動産のお部屋紹介って広さとか金額とかだけど、スペックじゃなくて、感情に寄ってるのが自分に合ってるかもしれないと思って。それでお問い合わせしてみたんです。当時住んでいたお部屋は 24㎡くらいだったんですけど、実家の沖縄に帰ってみたら広い部屋がすごく快適で。1LDKとか広い部屋に引っ越したいなと思って。
 
やました:お問い合わせの翌日くらいにzoomでお話しして、あらためて今のお部屋で不満に思ってることとか条件とか、大きい冷蔵庫があるとか色々お聞きしましたね。

さやかさん:そうでした、この冷蔵庫!ひとり暮らしの割には大きいから、なかなか入るお家がないというか、いわゆる一般的なひとり暮らしの家だったら冷蔵庫がどんっとなるから、それが気になってるとかお伝えしましたね。それで実家から戻ってきて、すぐ内見に行った気がします。

大きめの冷蔵庫、すっかりお部屋に馴染んでいます

さやかさん:他に何件かの不動産屋さんには問い合わせをして、内見の予約とかはしてたんですよ。で、最初の内見がせたがやクラソンだったんですね。そこで、ああもうここで決めようって思って。そこから他は行かなかったですね。
なんか友達と内見してるみたいな感覚で!私の生活のことをすごい聞いてくれて、私の暮らしを想像して家具はここに置いたら良いかもとか、だったらこれは不便だと思うとかはっきり言ってくれたのが、私にとっては良かったです。

出身地沖縄のシーサーが玄関で出迎えてくれました

やました:この部屋がいいなって思った理由はどのあたりでしたか?

さやかさん:部屋に入った時が明るい印象だったのと、寝室と普段過ごすところが離れた間取りだったから、在宅でも切り替えができそうだなって思いました。
 
やました:今、約半年くらい住んでみてどうですか。

さやかさん:家にいることが増えた気がします。前までは、家でゆっくりするってあんまりしなかったんですよ。
 
やました:それは、前のお部屋が狭かったからとか?

さやかさん:そうそう、あと日当たりってすごく大事なんだなってこの部屋に引っ越してきて思いました。朝起きる時に太陽が差し込んで、あ〜起きなきゃとか人間の当たり前のリズムがこの家に来て余計感じられるようになって、家が楽しくなったのはあります。
前のお家も同じ1階だったんですけど、周りに建物があって日が差し込んでこなかったんですよ。たしかこのお家にするか決める時に、やましたさんからバルコニーがないことに懸念する人もいますって伺ったんですけど。前の家でも洗濯物は室内やお風呂で乾燥させてたので、そこは全然違和感無く。一般的にこの家で感じるデメリットが私にとっては、別にそこまでデメリットじゃなかったんだなって思いました。

やました:ぴったりのお部屋が見つかってよかった。じゃあ今は、在宅でお仕事しながらも、お休みの日もお家でゆっくりできているんですね。

さやかさん:そうですね。休日は大体音楽かけて、ゲームしたり映画見たり、何もしないのが好きです。

「何もしないのが好き」ってとっても良い言葉だな〜


香りは生活の中の一部

やました:お部屋の中、アロマを焚いていたり色んなところにフレグランスがあったり、香りに囲まれていますね。

さやかさん:そうですね。仕事柄ってのもあるけど、香りは生活の中の一部って感じです。
 
やました:ずっとお家にいてもオンオフの切り替えができるのは、香りも関係あるんですか?

さやかさん:たしかに。言われて気づいたけど、日常的に香りでリセットするとかを結構やってるかもしれないです。朝の匂いとか、仕事の時はこの香りとか、香りを分ける人たちが社内に多いから、自分も自然とそうしている気がします。

お部屋のさまざまな場所にある香りのアイテム

さやかさん:家でゆっくりするのも好きだけど、旅行とかも好きで。旅先で行った風景の写真とかポストカードとか買うようにしていて、それを集めたり壁に貼って飾っています。

やました:わあ、素敵ですね!インドアもアウトドアも楽しんでいる感じ、とてもいいですね。

さやかさん:そうですね。どっちも同じくらいバランスがあるのがいいのかも。 

旅先で出会った景色が部屋のあちこちに

やました:そうだ、このインタビューのお話しをした時、世田谷で好きなお店ありますかってお聞きしたじゃないですか。その時に教えてもらった三茶のいそげん行ってみたんですよ。いそげんは前から行かれてるんですか?

さやかさん:そうですね、もう結構前から。10年前くらいに初めて行って、安いし、居心地いいし、お酒が濃いし、コスパいいなって。

やました:たしかに!でもいつも混んでて、なかなか入れなそうですよね。

さやかさん:予約ができないから、行ってみて空いてれば、みたいな感じ。あそこって何か特別良いことがあるかはわからないけど、でも、なんか行っちゃうんですよね。

やました:これは……酒飲みですね。笑

さやかさん:あはは!その通り。笑  いそげんの後は、三角地帯にある霧の中(霧の中の風景)っていう立ち飲みのお店に会社の子とよく一緒に行くんです。で、その子がそこで仕事を取るんですよ。雑誌編集の人とか、ミュージシャンとかいろんな人がいて、そこで名刺交換して、じゃあ明日オフィス来てくださいみたいにアポとって。

やました:えー!すごい!

さやかさん:おもしろい職業の人が多いですね。本当にいろんな人のお話が聞けるので、自然と会話できますよ。あとは会社の人が代田に住んでるので、下北沢もよく行きます。

やました:僕もよく行きますよ。下北だと、どこのお店行くんですか?

さやかさん:だいたい行くお店は決まってるんですけど、RAINBOW(RAINBOW cafe, dining & bar 下北沢)っていう洋食系の居酒屋さんに行くことが多いかな。そこのクリームペンネがめっちゃおいしいんですよ。

やました:へ~!レインボー…あ〜、克ツの近くだ!克ツって知ってますか?白レバーのたたきが美味しいんです。

さやかさん:へ〜!良いですね、この情報交換。
そう、ここに引っ越してきたばかりで何も知らなくて、やましたさんと飲みに行く時、世田谷駅から松陰神社前駅まで歩ける距離なのに電車で行って「この距離で乗る人いないですよ!」って言われて。笑  今ならたしかに!って思います。

やました:住んでみてわかりますよね。笑  今日一緒に色々見て回れてよかったなって思いました。僕も初めて知る景色もありました。

さやかさん:本当に!こんな住んでるのに、このあたりにコーヒー屋さんが多いってことも、行ってみたい場所もたくさん知れました。色々行ってみます。

〈あとがき〉
世田谷のお店のことやプライベートの話など、実はここでは収まり切れないほどたくさんのお話をさせていただきました。オンもオフも自分らしく暮らしを送っている姿がとても素敵で、僕としても嬉しい気持ちになりました。(不動産屋冥利に尽きる…!)
お部屋探しは単なる紹介だけじゃなく、よりよい暮らしをお送りいただくためのお手伝いなのだと、改めて実感しました。これから僕自身も世田谷での暮らしを楽しみつつ、魅力をお伝えしていきたいと思いました。
やました


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