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やるかやられるかの世界を生きる~統合失調症である私のサバイバル術その⑦~気が抜けない

前回までの振り返り


前回まで数回にわたって、統合失調症である私がどのような世界を生きているか、日々どのような攻撃や邪魔をされながら過ごしているかについてお話ししてきました。

やるかやられるかの世界を生きる~統合失調症である私のサバイバル術その③~危険な世界|せっと|note
やるかやられるかの世界を生きる~統合失調症である私のサバイバル術その④~攻撃される|せっと|note
やるかやられるかの世界を生きる~統合失調症である私のサバイバル術その⑤~お店の陰謀|せっと|note
やるかやられるかの世界を生きる~統合失調症である私のサバイバル術その⑥~顔が変わる|せっと|note

繰り返しになりますが、世界がやるかやられるかであるということは自分にとっては普通のことであり、それはほかの人たちも同じでみんな日々同じような思いをされているのでなにも自分に限ったことではないと思っていました。
自分がどのような世界で生きているか、またどうやらほかの人たちは自分が生きているような世界では生きていないらしいということが妻と始めた当事者研究の中で明らかになってきました。

今回は4回にわたってお話ししてきた、私の見えている世界について、改めて振り返ってみたいと思います。

やるかやられるかの世界を紐解く


世界は何か自分たちの知らないところで大きな力が働いていて、闇の組織の人間が街中に紛れ込んでいる、その末端の構成員たちが目的はわからないが大きなミッションを成し遂げるため私の個人情報をスマホで検索したり、私のことを見張っていて時には邪魔をしたり攻撃を仕掛けたりしている。
そのため常に緊張感をもって生活を送らなければいけない、なぜならいつ攻撃が来るとも限らないから。

明らかになってきた「私の生きる世界」


私は社会生活を送るというのはこのように緊張感の高い世界に生きるということだと思っていました。そしてこのことは自分だけのことではなく、世の中のすべての人が同じような世界で生きていて、みんな戦いながら生活を送っていると思っていました。この世界は「やるかやられるか」、みんな緊張感をもって日々生活を送っている、なので自分もこの世界で社会生活を送っていくには戦っていかなければならない、そんな風に考えていたのです。

緊張感の高い中で生活を送っているわけですからとても疲れてしまいますし、攻撃をまともに受けてしまって対処できないこともありますが、それはたぶん自分の対処能力が低いせいなのだという風にも思っていました。

いつからこのように世界をとらえていたか考えてみましたが、おそらく学生時代からすでにこのような緊張感の高い中で生活していたように思います。
そのくらい自分にとっては普通の考え方、世界のとらえ方でした。なので人に話すことも確認することもすることなく、当然のこととして生きてきたのです。

妻との対話の中でいちいち驚く妻に対して私の方が違和感を覚えたくらいです。「みんなはそのような世界に生きていない」、「この世界はそこまで危険な世界ではない」、と聞かされてもにわかには信じられませんでした。何しろ長い事やるかやられるかの世界で生活してきていましたので。

いわば私は自分のことを「闇の組織と戦う戦士」、といった感じに考えています。戦士として、闇の組織とどのように戦ってきたか、攻撃をすり抜けてきたか、次回から紹介していきたいと思います。

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