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台湾の選挙に関連したニュースで感じたこと

台湾では総統選挙が13日まで行われていて、台湾に関連したニュースを見ることが何度かありました。中国への向き合い方が鍵となっていましたが、これについて感じたことを書いていきます。

兵役延長について

台湾では、18歳以上の成人男性には徴兵があります。2018年から中国との関係が安定していたこともあり、4ヶ月の軍事訓練に短縮されていましたが、今年から1年に延長されました。これについて台湾の男性にどう考えているかインタビューするニュースを見ました。

回答としては嫌だというものが多かったんですが、その理由が「本当に戦争するなら別だがそうじゃなければ1年間時間を使いたくない」というものでした。

危険だからとか、大変だから嫌だというわけではないんです。つまり、中国と戦争することになったら戦う気はあるということだと思います。

これは日本じゃあり得ないなと感じて、やっぱり強大な脅威が隣り合っているという事実は人間の意識を変えるんだなと強く思いました。

参考:13日に台湾総統選 中国の脅威背景に兵役は1年に 市民の受け止めは【現場から、】(TBS NEWS DIG Powered by JNN) - Yahoo!ニュース

総統選挙について

台湾総統選挙でも、台湾の人たちの中国へ対する意識を感じることがありました。

敗北した党の敗北宣言があり、そこで負けた党首が「台湾の意思を尊重する。各党団結しよう」みたいなことを言っていて、日本じゃここまで前向きなコメントは出てこないんじゃないかと思いました。むしろ後ろ向きなことしか言わない気もします。

総統選挙で当選したのは、中国と距離を取る方向性の民進党です。でも、中国との交流を主張する国民党も民進党の8割以上の票数を獲得しています。つまり、国民の中にも中国へ歩み寄る考えの人は多いのかもしれません。

参考:台湾総統選 民進党・頼清徳氏が当選 立法院は過半数維持できず

半導体に見られるように、台湾経済は中国に依存している面が少なくともあることが大きな理由だと思います。

参考:対中輸出管理規制、台湾企業の対中半導体ビジネスへの影響は必至か | 半導体グローバルサプライチェーンはどう変わる? - 特集 - 地域・分析レポート - 海外ビジネス情報

おわりに

台湾の兵役や総統選挙のニュースから、中国への向き合い方が少し分かった気がします。中国の台湾への軍事的な圧力の中で、経済面のバランスを取っていくのがすごく難しいんじゃないかと感じます。

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