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おどりのようなもの

面白かった本や記事、関心のあるメディア、よかったイベントなどについて、身辺雑記のかたちで記録しています。気楽に読んでもらえたら。
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#エッセイ

寛解

少し前のことだけど、珍しくうまく眠れず、友達と通話するとかも気分じゃなくて、ただただダラダラしていた夜があった。タバコを吸う。CBDグミを食べる。イブを飲む。水を飲む。お香を焚く。小便をする。歯を磨く。ミツメやドゥルッティコラムを聴く。でも寝れない。 眠れない時間を過ごしていると、鬱のことを思い出す。ここでは何度も触れているけれども、ぼくの身体は2015年におかしくなった。布団から何日も起き上がれず、会社なんてもってのほかで、いろいろひどいことが起きた。これは2016年くら

執筆の苦しみ、以外の話──アウトライナー座談会にかこつけたメモ

千葉雅也さん、山内朋樹さん、読書猿さんとのアウトライナー座談会が公開された。結構たくさんの人に読まれたのではないかと思うので、嬉しかった。 改めて座談会を読み直してみると、現在の自分とは少し考え方や環境が変わっていたり、新たに使うようになったツールがあったりする。あと、ぼくはいくらなんでも辛い苦しい以外のことを言わなすぎではないかとも思った。w というわけで、以下に補足メモを書いていこうと思う。 いま使っているツールまずはじめに、とりあえず使ってるツールのレベルで座談会

身近な変化

緊急事態宣言等のあおりを受け、コロナ感染者がまだ発見されていない島根県でも、いろいろと動きが出てきた感じがある。ぼく自身も少しだけ生活が変わりつつある。 ひとはメディアがわからない

暗さ

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2019年をふりかえる(後編)

年度末地獄の合間を縫い、2019年の振り返り後編……。前編はこちら。 7月 ホーチミン取材太田くんと飯沼さんと3人のSTUDIO VOICEでのホーチミン取材。去年経験したなかでも、だいぶ重要な出来事だった。依頼してくださった編集部の川田さん、もてさんに感謝しかない。 いろいろ箇条書き的に書いていくと、まずホーチミンという都市も、出会ったベトナムの若手デザイナー、アーティストもみんな最高だった。めちゃくちゃ成功してるって人には別に会っていないんだけど、誰もが希望を持ってい

2019年をふりかえる(前編)

2月も終わりになってしまったが、2019年の振り返りをやろうと思う。ずっと箇条書きのまま下書きに入れて放置していた。とりあえず終わらせるのが大事と思うので、月々で印象的だった出来事を順番にみていきたい。 1月 Rhetorica#04刊行記念トークイベント「暴露」2018年の末に本を出してから、ちょろちょろ手売りやったり小さなイベントやったけど、これが一番イベントらしいイベントだったように思う。 場所は馬喰町にあるイイ感じのビル。ここでやれて本当によかった。現場に来てくれ

有料会員・コミュニティ・理念

ツイッター終了のお知らせ的な話がたくさん出てきているので、この機に乗じていろいろと宣伝をした結果、noteの購読者が少し増えた。よろしくおねがいします。もうnoteを始めて1年半が過ぎたけど、購読してくれっていう宣伝をするのは未だに罪悪感がある。オンラインサロン的なものへの抵抗感が拭えないのだ。 「コミュニティ」は直接売られてはいけない。まず「コンテンツ」が売れ、それを好きな人がなんとなく繋がっていくのを「サポート」するというかたちを取るべきだという古典的な気分がいまでも強

終わった、なんてことはないし

ゲンロンカフェのイベントのあと、城二と次のレトリカに関する話をした。ある人物や集団がエッジから後退する、それを嫌味な人が「あいつ終わったよね」とか言う。そうして「いなくなった」人々は、どうしたら「戻ってくる」のだろうか。

10年以上かけて積み上げた70000以上のツイートを一気に半分ほど消した

ツイッターを始めたのは、高校2年生だった2007年11月。それまで読んでいたはてなダイアリーの有名な書き手たちの日常をウォッチしたくてアカウントを取った。淡々と本や映画について書いている人にも、ITガジェットのレビューを書いている人にも、哲学や政治の話をしている人にも、それぞれに普段の暮らしやコミュニケーション、あるいは嬉しいとかムカつくとかそういった感情があるのだなあと思った。 やたらのオフ

酒とトニックウォーター

家から歩いて1分くらいの場所に、城市酒店という酒屋がある。酒屋がどうやって暮らしているのかって、あまりイメージが湧かない。すぐ近くにスナックと飲み屋が数件あるから、それらのお店をお客さんにしているのだと思う(年金収入もあるだろう)。

批評とか地域活性とかワークショップとか

『田舎の未来』を書いたさのかずや氏のインタビュー原稿を編集している(さのさん読んでたら謝りたい、遅くてすいません……)。作業をしていて、地域活性と批評みたいなことについて少し考えたので書く。あんまりまとまってないが、書かないよりいいなと思ったので……。 危機としての批評

フィックス病

大学に入ってすぐの頃、政治学者の曽根泰教先生の授業で「プロジェクト」の定義を聞いた。 What is a project? "Series of actions to achieve a result" プロジェクトとは:「①ユニークな、繰り返さない現象(単一現象)、②決められた日時までに納品(時間制約)、③明瞭な目的(特定の目標)、④相互関係をもつ複雑な活動から成立(予測できない構造)、⑤元の仕事のラインではない(自分の組織)、⑥受益者(結果を期待する内外の受益者)」

大学の上司

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協働と言葉の関係について──クリストファー・アレグザンダーから(1)

今日から数回に渡って、ぼくが5年前くらいにつくった卒業プロジェクトの一部を、かためのエッセイみたいなノリに編集し直して掲載していこうと思う。 こんなことを始めるのは、最近なんとなく大学生の頃のことを振り返る時間が増えたからだ。どうせ思い出しちゃうならば、ノスタルジーに浸るのではなく、もう一度当時考えていたことをしっかり考え直したい。結構分量があるので、適宜編集できた部分から載せていき、全部できたら一個の記事にまとめ直すつもり。タイトルとかも変えるかも(もともとのプロジェクト