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おどりのようなもの

面白かった本や記事、関心のあるメディア、よかったイベントなどについて、身辺雑記のかたちで記録しています。気楽に読んでもらえたら。
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2020年1月の記事一覧

読書リスト(2019年12月, 2020年1月)

年末年始分を一気にお送りします。このところ読んだ本はどれもおもしろかったから、振り返れてよかった。それでも二ヶ月分だと本当につらい気持ちになるので、絶対に毎月まとめなければならない……。 黒岩比佐子『編集者国木田独歩の時代』タイトルに偽りはなく、編集者としての国木田独歩に思い切りフォーカスを当てている本。独歩については、作家としてなかなか評価されず、その食い扶持というかつなぎみたいな感じでテキトーに編集もやってたみたいなイメージを持っていた。しかし本書を読むと、編集者として

論文リスト(2020年1月)

粟谷佳司「鶴見俊輔から「ひとびと」の社会学へ 戦後日本の文化研究に向けて」『同志社社会学研究』第22号(2018) ダウンロード:https://ci.nii.ac.jp/naid/120006501437 アブスト:本論文は、戦後日本の市民社会における「ひとびと」の位相を、鶴見俊輔の「大衆」概念と関連させながらその意義について考察した。最初に、鶴見の『戦後日本の大衆文化史』の議論を中心に、「大衆」「市民」「ひとびと」という概念が鶴見の方法において連続したものとして捉えられ

身辺雑記(2020年1月上旬-下旬)

使えてたんだか使えてなかったんだかわからん諸々のアプリをいったんやめて、appleのメモアプリだけ使うようにしたら、日記的なものを生成する数が増えたんだけど、まとめることができなかった。1月はなんだか不調でした。 1月3日(金) 栄養Kさんっていうさいたま市立宮原中学校時代の同級生に会ってきた。さいたま市から秩父・長瀞あたり(アニメ・ドラマの聖地になりがち、もともと埼玉のなかでは観光地)に移住するってFacebookに書いていて、それが気になって連絡した。

最近やってないアクティビティ

コミュニティ運営的なことは、ナレッジが貯まると同時に一瞬で仕事っぽい気配になりつまらなくなる。今年はそういう仕事が多そうで、近い未来に飽きてつらくなる気がしてきた。 というわけで、いまのうちにテンション上がるアクティビティを思い出し、飽きたら仕事に絡めて実行できるようここにリストをメモしておく。 小旅行

勢いと管理の共存──小さな集団とガバナンス(後編)

前編では、レトリカという小集団の活動の内容や、その前提になっている制作・福祉・真顔という3つの機能について書いた。ここからは、この活動を続けていくうえでガバナンス(統治)が必要になってきたという話と、いま検討しているその具体的なありようについて書ける範囲で説明する。 小集団のトラブル、ありうるケース前編である程度活動内容について書いたものの、ガバナンスを機能させる必要がある具体的なケースがイメージできない人も多いと思う。というわけで、ありうるシチュエーションを下記に箇条書き

身辺雑記(2019年12月下旬)

12月26日(木) インフルエンザ出張から津和野に戻って今年の仕事を片付けようというタイミングでインフルエンザを発症。この日まで5日間ぶっ倒れていた。ガッツリ熱が出るタイプのやつで、本当につらかった。下宿の3年生もみんな進路決まったしという余裕で予防接種を受けていなかった。残念だが当然の結果……。絶対注射すべし。 12月29日(日) スユノモ

制作・福祉・真顔──小さな集団とガバナンス(前編)

この記事は後編とあわせて、2012年に活動を開始したレトリカという小さな同人集団のガバナンス(統治)について考えるものである。こんなことを考えているのは、レトリカが活動開始から8年目を迎え、やっていることが多岐にわたるようになり、最低限の管理運営の仕組みをつくるタイミングになってきたからである。 制作・福祉・真顔小さな同人集団のガバナンスというメインテーマに入る前に、まずレトリカの現在の活動を振り返りたい。やっていることを分類すると、およそ制作と福祉、真顔の3つの側面がある