論文リスト(2020年1月)

粟谷佳司「鶴見俊輔から「ひとびと」の社会学へ 戦後日本の文化研究に向けて」『同志社社会学研究』第22号(2018)

ダウンロード:https://ci.nii.ac.jp/naid/120006501437
アブスト:本論文は、戦後日本の市民社会における「ひとびと」の位相を、鶴見俊輔の「大衆」概念と関連させながらその意義について考察した。最初に、鶴見の『戦後日本の大衆文化史』の議論を中心に、「大衆」「市民」「ひとびと」という概念が鶴見の方法において連続したものとして捉えられていることを考察した。続いて、高度成長期から消費社会と言われる1980年代の議論から、鶴見と吉本隆明の文化論を比較し鶴見の方法の意義を考察した。

浅井幸子「評価への「抗体」としてのドキュメンテーション」『教育学研究』第86巻(2019)

ダウンロード:https://ci.nii.ac.jp/naid/130007728454
アブスト:本稿は、レッジョ・エミリアの幼児教育におけるドキュメンテーションが、どのような意味で評価―アセスメントおよび/またはエバリュエーション―であるかということを、カルリナ・リナルディ、グニラ・ダールベリ、ヒッレヴィ・レンズ=タグチの議論に即して検討し、ドキュメンテーションが価値中立的なアセスメントの蔓延に対抗するツール、価値付与と意味生成を通した民主主義のツールとして位置付けられていることを示した。

岡本裕介「シンプルでナチュラルなライフスタイル」『人間文化研究』第43巻(2019)

ダウンロード:https://ci.nii.ac.jp/naid/130007728454
メモ:結構古い話が多い。ゼロ年代から10年代中盤くらいまで。クウネルの重要性はわかる。でもインリビ的なものとの連続性はあんまりイメージしづらい。昔からこういうのあるよねみたいな感じはするけど……。

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