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私がうつになるなんて(4)穴に落ちたような感覚

2013年頃から7年間、わたし自身がうつ状態だった時のことを書いています。様々なケースや、様々な事情、様々な考えがあると思います。
ここでは、わたし個人の経験からのお話をしてみますね。  

今思うと、うつ状態の時のわたしは、地面にあいた深い穴に落ちたような感じでした。トンネルや洞穴のように、ここから歩いて行ったその先にある所というよりも、歩いていたらずぼっと穴に落ちた、そんな感覚です。
そして、その穴の中でダンゴムシのようにじっと丸くなっていました。
穴の入り口は遥か高いところにあり、遠くに小さく見え、
時々その穴の入り口よりもっと高いところに空があるのが見えました。
自分のいる場所とは違う世界に。

何も感じないので、悲しいとか、こんなのいやだなどとは思わず、空が見えたり、外の音が聞こえてもただぼんやりとしているだけ。
絶たれるような望みもゼロなので、その意味の絶望はありません。
でも、何かを望むとう思いや、その気配さえ自分の中には無いことや、
そのカラッポの状態があとどのくらい続くのだろうか?
ずっと続くのだろうな…
自分の中に何も無い、何も感じない、生きていないような状態が変わらず続くことに絶望的な気持ちになる。
わたしはあとどのくらい生き続ければいいんだろう。先は長い……
そして頭の中のその声で、更に重い気持ちになるのです。

以前の記事でも書きましたが、


そんな日々の中で、無理して外に出る用事もありました。
これが良かったのか、そうでなかったのか、今でもわからないのですが、
中学生になり原因不明で度々体調を崩すようになった長女と二人、幾つもの病院に行ったり、
長女の高校受験に備えた保護者説明会や、3年生になると高校が開催する学校説明会、学校見学など、大切なことが目白押し。
寝ていながらも寝ていられない。
心身ともにきます。 つ、つらい……

でも子供たちにとって大切なことをサポートせずに終わったら、きっとわたしはそのことでもっと自分のことが嫌になったと思うのです。
子供の大事に何もせずに寝ている母親……
だから、外に出ることがキツイと言っても、自分にとってはできるだけ精神的なダメージの小さい方、重症にならない方を選んでいたのかもしれない。今はそう思います。

ガソリンの入っていないポンコツ車を走らせるようなもので、その時も、そのあとも、ヘトヘトになりました。でも、時々動かすことで、わたしというエンジンは錆びついてしまうことが出来なかったのかもしれません。
そんなことをしていて、よく完全に壊れなかったと思います。
とても危ないことをしていました。
続けていたらどうなっていたかわかりません。

そうなる前、ある時突然、本当に突然、
ずっと横になっていることも、
動かなければいけなくて、そのあとでぐったりへとへとに疲れる状態も、
本当に心底嫌になり、
「もう嫌だ。元気になりたい」と思いました。

ウツになってから4年たっていました。
ここからがまた長いのですが…

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

Love & Peace,

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