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人の話をさえぎるのはNG

こんにちは、丹野です。
普段、会議や取引先との打ち合わせをしているビジネスパーソンは多いと思います。というか、自分のしたいことができないくらい会議に参加させられている方も多いと思います。自分自身が強く思い入れている案件の会議や、なぜかあまり気が乗らない会議などで見られるのが「相手の話を遮ってでも意見を主張する」場面です。

遮る人にとっては”相手が勘違いしているから正したい”のかもしれませんが、話している最中の人からすると”ちょっ、ちょっと待てよ!”となります。感覚的なものなので実際はわかりませんが、人の話を遮る人は遮っても良い人の話はどんなものでも遮りますが、遮るとまずいと判断した人の話は遮らないように思います。するどい嗅覚の持ち主でもありそうですね。

以前書いたコラムで、『誰かとコミュニケーションを取るとき、「相互に意図が伝わっていないんじゃないか」と意識しつづけることが大事』と述べましたが、話を遮るという行為は、この意識を極端に表現したものとも言えます。しかもネガティブ方向に。

相手に勝ちたい?

なぜ人の話を遮ろうとするのでしょうか。自己主張をしたい、感情的になっているなど、そこには様々な要因がありますが、「相手に勝ちたい」という意識が根底にあるように感じます。

例えば、夫婦や恋人同士で話しているとき、ちょっとしたことがきっかけで言い合いになることがあります。あるいは、部下が上司に対して業務報告をしている最中に上司が何か言いたくなった時など。そんなとき、どちらか一方または双方とも相手の話を遮って自分の意見を言い合ってないでしょうか。夫婦や恋人、友人の場合は上下関係がないので、言い合いになると双方が話を遮ることがあります。対して、上司と部下の場合は明確な上下関係があるので、部下が上司の話を遮ることは無いことはありませんがどちらかと言えば少ないでしょう。

相手が自分の意図を理解できていないと感じるからこそ話を遮ってでも自分の意図を正しく伝えたい、という気持ちは理解できます。しかし、相手の話を遮ることで、①威圧的になる、②相手の意図を理解しないという意図が相手に伝わります。つまり、自分の意図と違うことが相手に伝わってしまいます。相手のコミュニケーションスキルが一定程度あれば、最終的に本来の意図を理解してくれますが、そうでない場合はコミュニケーションミスが発生します。

相手に話を遮られないようにするには

それは、望んだ結果なのでしょうか。少なくとも私はそうは思いません。自分の意図を相手に伝えたいなら相手が受容できる状態であるべきですし、そうなるようにこちらでできることはした方が良いと考えています。では、話を遮る人を変えるにはどうしたら良いでしょうか。個人的には、次の点を気をつけるようにしています。

  1. 穏やかな口調で、かつ、笑顔で相手と接する

  2. 相手の話は最後まで聞いて、わからないところは再度訪ねる

  3. 相手がこちらの話を遮ったらその場は話をやめて相手の話を聞く。その後、こちらの話を最後まで聞いてほしいと希望を伝える。

大体の場合はこの3つでOKなのですが、たまに何度も話を遮る人に出くわします。そんな時は「人の話は最後まで聞いてください」と強めにはっきりと言います。すると不思議なもので話を遮らなくなります。

上記の策が他の方にも当てはまるわけではありませんが参考になれば幸いです。だれもが気持ちの良いコミュニケーションをとれる世の中になってほしいですね。

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