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40過ぎてもやっぱり初対面の人は怖いし、人の目も気にする。

2023年1月25日。
全国的に記録的な寒波が来ましたね。私の住む地方も大雪で、この日の朝からいろいろな交通機関、道路に規制がかかっていました。

そんななか、2月から正式に通う就労移行支援事業所の、午後の集団プログラム「コミュニケーションスキル」を見学してきました。

大雪のせいでしょうか。いつもは10人以上いる利用者さんが、この日は6人という少人数でした。

私は誰でしょうゲーム

まずはアイスブレイク。

  1. まずスタッフさんが、「動物」というテーマで、付箋に色々な動物の名前を書きます。

  2. 利用者さんは、その付箋に書かれた動物の名前を見ないようにしながら、1枚もらいます。

  3. 付箋を、自分の体の、視界に入らない場所に貼ります。(おでこ、胸元など)

  4. 利用者さん同士で、お互いの体に貼ってある動物のヒントを出し合います。「生息地はどのあたりですか?」「色は何色ですか?」など。

  5. 自分の付箋に書かれた動物が分かった利用者さんは、スタッフさんに耳打ちし、正解か不正解かを聞きます。

  6. 正解した利用者さんは、まだ正解していない利用者さんの助けに入ります。

このとき、

  • 1人の人からすべてのヒントをもらうのではなく、色んな人に話しかけ、ちょっとずつヒントをもらう。

  • ヒントをもらう前に、まずは自分の名前を名乗る。

という条件を守ります。

価値観チェック


88個の価値観が書かれた紙のなかから、

  1. 大切にしたい価値観すべてに、〇で囲む。

  2. そのなかから、より大切にしたい価値観10個にさらに〇を囲み、二重丸にする。

  3. 二重丸で囲んだ価値観のなかから、さらに5個だけにしぼり、三十丸にする。

  4. その5個の価値観を、手で書き写す。

  5. その価値観を選んだ理由を、それぞれ書く。

  6. 少数のグループに分かれ、「なぜ自分はこの5個の価値観が大切か」を皆に説明する。


ito(イト)ゲーム

先の「価値観チェック」の応用編です。自己の価値観と、他社の価値観の違いを認識するものです。

  1. 1~100までの数字のいずれかが書かれたカードを引きます。

  2. 引いたカードの数字を、ほかの人に見えないようにします。

  3. スタッフさんがお題「怖いもの」を出し、ホワイトボードを用意します。

  4. 参加者は、カードの数字に見合った度合いの「怖いもの」を考えます。

  5. ひとりずつ、自分のカードの数字に見合った「怖いもの」を言い、それをスタッフさんがホワイトボードに書き込みます。

  6. 参加者全員の「怖いもの」が出そろったところで、それぞれに「怖さ度数」を付けていく作業に入ります。

  7. 1~100までの数字のうち、低いほうから当てていきます。参加者は、自分が出した「怖いもの」の「怖さ度数」をすぐには言いません。スタッフさんが色んな人に質問しながら、議論していきます。「”葉っぱ”の怖さ度数は4ぐらいじゃない?私は葉っぱ、全然怖くないよ。じゃあ、4より高いと思う人、手上げて?」このような具合で議論していきます。


私は「LINEの既読スルー」を提示。会場に小っっさな笑いが起きたのが少し嬉しかったですね。
ただ、私が持っていたカードの数字は「6」、自分でも明らかに「6」にしては大きすぎたかなぁと思ったのですが、ほかに何も思いつかなかったので。

数字の低いほうから当てていくゲームなので、議論の早い段階から自分で発言して、参加者に揺さぶりをかけないといけなかったのですが、結局、何も発言できず、最後のほうまで残ってしまいました・・・。

最後にスタッフさんから、「カニンヘンさんのカードの数字、何でしたか?」と聞かれてようやく、「済みません、発言するタイミングを逃してしまって・・・。僕のカードは、実は"6"です・・・」と答えたわけです。

何も発言できないままでしたが、「LINEの既読スルー」という議題に対し、「めちゃくちゃ怖い」という人、「相手によっては怖い」という人、「全く怖いと感じたことはない」という人、いろいろでした。

こんな少ない人数での議論でも、人によって価値観は全く違う、ということがよく分かります。

見学を終えて

私は誰でしょうゲームは、ずっと見学だけでした。itoゲームのときだけ、スタッフさんの勧めもあって、参加することになりました。

今回見学して分かったことは、「適応障害になったあと、色々なことが怖くなっている」という事実でした。今回で言うと、

  • 初対面の人が怖い

  • 新参者の私が、利用者さん達からどういう風に見えているか不安

という感情がありました。

適応障害になる前の私は、たとえ初対面の人であっても、それなりに話しかけたり、複数人の集まるなかでも、発言できたりしていました。

しかし、そのようなときも、実は「怖い」という感情はありました。その感情を押し殺す、または無視することで、行動に移すことができたのです。

適応障害になってからの私は、「自分の中から湧いてくる感情から目をそらさず、向き合うようにしよう」と意識し、生活しています。

そうすると、今自分が、いかに色々なものを怖がっているか、気付くことができました。

ただ、「〇〇が怖い」と感じる自分に対し、すぐに「いい年してこんなことが怖いなんて、俺は情けない奴だ」と自己嫌悪に陥ってしまうのです。

今回の見学のあとも、そうなってしまい・・・。家に帰ってしばらく布団にくるまっていました。

この「ネガティブな感情が生まれる」→「そんな自分が嫌になる」の自動思考を、なんとか直したいところ。

来週からは、正式に就労移行支援事業所の利用者となります。通う回数が増えれば、もう少し慣れて、気持ちも安定するかと思います。

同じ内容を、stand.fmで音声配信しています。
もしよければ、聞いてみてください。


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