Circulator
名簿に
ボクの名前はなかった
理由はわかった、すぐに
生まれなかったということだった
存在感ではなくて、生存感の話の方
だから、名簿にさえ載らなければ
どんな事が自分を傷つけたとして
たとえば、目の前のあなたが
ボクの一言に傷ついていても
それはボクの傷、心、内面には
影響をなにも与えないから
この不安、この悩みも
実態はなく、実体験ではなくて
だって、ボクは生きていないのだから
一瞬、空気中を漂っただけに過ぎない
粒さにも者足りないような揺れだった
目の前の他人が人に気付かないことに
ボクが気付いたのは今
そう、ボクに証はなかったからだった
虚無というよりも無駄に近くなった
わからないのはあなたではなく自分
珍しくはなく、恥ずかしいわけでも
もはや、社会的な感覚に興味はない
ボクの核は単体だった
はじまりからおわりまで
分裂はしてくれたりしない、永遠に
希望しないこと、期待しないこと
善し悪しではなくて、患いなのか
病気って何だろう?って言われた
言った人にだけ罪は新しく生まれ
すぐに罪は別の人に隠されていく
そこに愛はない筈
名簿に自分の名前がなくても
自覚に時間は要したなら
その様子を観てるだけの存在感にも
ホントは存在しない
だから、違和感は消えない
誰かのため、自分のためも
特に関係がなく、必要は必要ではなく
逃げた現実はただの幻日だった
時間の無駄になった、すべて
消したと思ったんだけど
その名前たしか自分の手で
また、間違えたの?・・・遣り方