SUKIYAKI

スキバラで考えた詩と
おなかいっぱいでおもいついた詩
あなたはどっちのほうが好き?
そんな想像をしている
いまの僕は
とてもおなかがすいている
非常にめずらしいことに
余計なことは考えていない
何一つとしておもいつかない
単に、おなかがすいているだけ
ところで、
朝ごはんは
食パンにする?
それとも、おにぎりにする?
君の声はぼくの耳には届いてこない
だから、ぼくは返事をしない
今朝もこの部屋はとても静かだ
ヒトリの時間を大切にする
そのスタンスは変わらない
お互いにあてはまる最適な条件だ
さっきまで黙っていた
もう1人のぼくが耳元で囁く
『でも、やっぱり朝ごはんは
誰かと一緒に
食べた方が美味しいと思うけど』
そのとおり!正解!
心の声が部屋中にこだまする
東京の人は関西人に比べると
会話の味が薄い
圧はなくとも、あっさりし過ぎて
ぼくにはちょっと物足りない
感情表現において
めっちゃ好き!に勝る言葉はない
今のところ
それが好きなら別に問題はない
大切なのは
自分のなかに違和感があるかどうか
自分の世界は
せめて、この部屋ぐらいは
好きなもので埋めつくしたいと思った
スキバラ、スキバラ、スキバラ、スキバラ
今夜はすき焼きが食べたいな
生たまごを割って
関西風の食べ方で

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