Mr. Love & Pop

どんなに
感動的な
詞(ことば)を
つらねてみたって
君には届かない
心には響かない

僕は
そのやりかた
方法と手段を
昨夜から寝ずに考えている

ひとつ、わかったのは
リズム感とビート、テンポやメロディ
タクミな造りのものの方が
君には受け入れられやすくなる

なぜなら
音楽のように
ウォークマンから
BGMとして
聴き流すことができるから

たぶん、そういうのが
最も自然で
僕はまだ
ホントのことが
よくわかっていない

わかりやすい例をあげるなら
やっぱりBeatlesかな?
ジョン・レノンと
ポール・マッカートニー
二人が作る音楽性は全く違う

当時、小学校では
ジョン?
それとも、ポール?
あなたはどっち派?
そんな空気がクラスに飽和していた

それ自体は
珍しいことではなくて
いつの時代も同じだった
誰もが熱狂したいという
欲望に飢えていた

かつて、アイドルだったタレントは
巻頭ページのグラビアにもなった

僕の暇は退屈に変わったりもした

イメージしやすい世界のなかで
ボクらの自由は決して拡大しなかった

ある種の
若者たちの抱える虚しさは
新しい病気さえも生んだ

『いい事なのか、わるい事なのか
よくわからない』けれど

そんな時代の中で
発達したものもある
アニメーションだ
ジャパニメーション
日本のアニメーション技術は
世界一になった

感情や情緒の表現が優れている
感覚の曖昧さもあれば
登場人物は自殺だってしてしまう

より現実世界に近い
バーチャル・リアリティを観るような
想像や妄想の世界の中では
既に夢も憧れも叶ってしまう世の中に
今、僕たちはいる
たしかな存在感がそこにはある

ただ
その世界観は
誰かに用意されたもので
自分が造りだしたものではないから
人々は
戸惑いともどかしさをおぼえてしまう

大人になることは大変なことだと
僕は実感した

君が好きなものと僕が好きなもの
それを重ね合わせた時に
ジグソーパズルの最後のワンピースように
ピッタリと嵌ることはないのかもしれない

無駄な抵抗?
余計な努力?
ヤセガマン?

それでも、希望は捨てない
君がホントに好きなものを
僕が造りだした時に
この物語のシナリオは完結する

そう思って
きょう一日を生きてみよう

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