違(Chiga)

悔やまれるのは
ボクかどうかではなく

来年には
自分自身の
実際の年齢が
50歳になるという

現実の、生の感覚

あまりにも
遅すぎて
何にも言えない

成長が
発達がとか
熟するのが
心、精神、体
大人か、子供か
とかの問題じゃない

自身を
取り囲む
周りの
この世界には
誰も
フィットしたくない
だから、
ピッタリじゃない

絶対に
君とボクは
全く
全然
なにもかも

痛みも
傷の深さも
形も、型も
タイプも、ケースも
ハードも、ソフトも
美しさも、醜さも
見える景色も、視点の角度も
視野も、着眼点も
血管の厚みも、太さも
流れる血の色さえも

好きな色、嫌いな食べ物
苦手なもの、感じない感覚
感じる場所、気持ち悪さ
価値観、違和感まで

やっぱり
違いは、ギャップは
当たり前だと
頭でわかったところで

君を先に救う
よりもとか
そんな
陳腐な話
物語じゃなくて

金があったら
安心し易い
生活は
確実に
便利になった

大抵の幸せは
実際には買えてしまう
事実だよね

けれど、
それは
ボクの欲しかったような
優しい色はしていない

違うのを
買ってきたのに
それを
押し付けるように
自分が一番
優しい
可愛いヒトのような顔する

誰が、お前を育てた?
ここまで大きくしたのは
誰のおかげ?

そんな事
言葉は
誰も
望んだりしていないのに

一人だけで
全部を背負った
背負い込んだみたいな
偉そうな顔してるくらいなら
最初から生まれてくるな

ボクを造るな
生命は
高くついたのに
気づかないのね
あなたは、ボクには

永遠に絆という
固いクサリに繋がれて
誰も
普通じゃないクセに
笑って過ごすだけの

楽シンダら
それで
終わりか
ボクは
笑えないわ、そのセンス

1988年
12歳の自分
小学六年生

ファミリー・コンピュータ
RPG(ロール・プレイング・ゲーム)
DRAGON・QUEST III
そして、伝説へ

お隣りで笑う
君、楽しそう

だけど、ホントは違う
君は
その後、泣くんだ
ボクのすぐ目の前で

そして、
君の涙は
止まらなくなる

理由は一つ
心が痛いからだ

さてと、そろそろ

ジゴクの
始まり、ハジマリ

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