昭和歌謡大全集

昭和生まれの
ボクが
口ずさむような
時代オクレの
LOVE SONGに

君の
驚いた顔を
魅せて
あげるように

昨日の晩
夢中で書いた
Love Letterを
声にだして
ボクは読んでいた

テープ・レコーダー
の中から聴こえた
ボクの声質は
思っていたよりも

軽くて
格好わるくて
あまりにも
チープな響きで

君に聴かせるのが
恥ずかしく
なるほどに

ボクは
顔を赤らめて
一晩中、泣いていた

この声のままでは
君をスキだと
告白するなんて
とてもじゃないと思ったから

真実の愛も、無償の愛も
信じてはいたけれど
物語の中の
よくあるフレーズみたいに
ボクを慰めてはくれないよ

『君をこんなにスキなのに』

ボクが
ボクでなくなる瞬間には
大好きな君が
やっぱり
傍にいてほしいから

ムダだと
思ったけれど
余計なお世話だと
思ったけれど

ボクは
ボクに
嘘をつけなかった

『ホントに御免なさいね』

今回だけは
許してね
どうか、お願い

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