たまごの殻

じぶんの殻は
いつも
たべている
たまごの殻とは
ちょっと違っていて

パリパリに割れたら
コナゴナに砕けても

U字型の磁石で
引っぱるみたいに
また
元に戻っちゃうの
全く最初と同じ形に

回復するの
全体的な丸みも
角度も、トゲトゲも

ぜ~んぶ
なにもかもが
君とイッショ

時間は
その過ぎ去ったトキは
力の具合と
あなたのさじ加減次第で
きっと、戻せちゃうから
まだ諦めたりしないで

ボクのことも
じぶんのことも
同じ感覚、間隔のまんま

遠くにあった物は
近く、傍に置いてある者に
支配される瞬間を

ただ、ただ
待っているわ
クビを長くして

君を待ち望んだもの
ボクが欲しかったもの

その等しさは
やがて
愛しさとなって

この醜く観えた世界を
いつも通りの速度で
再び、循環する、していく

最初の君の、心の殻は
割れたのではなくて
外れて、今はもうない

殻がないから
みんな、繋がったの
君もボクと同じ存在に

今、流れていったのは
たまごの黄身じゃなくて
白身(シロミ)の方

透明なだけの
トロトロの液体

世界を
生命を
維持するためのニンゲンらしさ

物事のバランスを
絶妙に整えた
完全で、完璧な
意識と
一色の調和(ハーモニー)

それこそが
あなたの尊厳なのよ

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