キカイ

たった今
たった一つ
言わせてもらえる
キカイを
自分に与えられたなら

君は
君たちは
そして、すべての
生命を象徴するための
動物や生き物、植物も、
見捨てられたゴミにだって

存在するだけの
価値がないのなら
なくなったなら
無くなったなら
存在はできなくなる、たった今
ボクも同じく、君に等しくなる

それは
誰にもかわれない
真実として
替わってあげられなかった
失われた生命の尊厳

種の起源と
全く同じ顔で
進化することを
必要とはしない存在

紙でもなく
上でもなく
神でもなくなっていく、自分に

絶望感を
抱いた君と同じ顔で
名前もわからなくなった
自分自身の顔を
まるで
ショタイメンのような
素面の顔で

ボクは
また
再び
自分と出会ったのに

なにも感じなくて
涙が浮かばなくて

希望を希望だと
明るさを明るさだと
孤独を寂しいと
認識もできないまま
自分が
わからないままに

時は
知らないうちに
誰にも
知られないうちに
ボクがボクの目の前を
通り過ぎていく、何度も、何度も

それが
ボクにとっての
存在によってついた
傷だと
この感覚こそが
生命なのだと

君は
やっぱり
美しかったのだと

たった今
ボクは
自分自身を知った

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