犠牲にはならない

どれだけ
荒んだ眼をしていても
ぼくは
人を殺さなかった
殺めることはしなかった

できなかった
のではなくて
やらなかった
選ばなかった

そして、
生命を絶たなかった
自分の生命を絶たなかった

それだけは
誰に
褒められてもいい
根拠のある、事実

あんなに
傷ついたのに
他の誰かでは
とても
生きていけないような傷を
負っても尚
ぼくは
生きる道を選択した

自分だけの力で
その点は
大きな自信にすればいい

というよりも
自分を誇りに感じたい

単純なこと
人を傷つけないように
自分も傷つかないように
選んで生きてきた自分を
自らが望んだという証

誰一人として
犠牲にはしない
これから先の未来も

ぼくは
ぼくを犠牲にはしない

自分の気持ちに
正直に
この感覚と感情を
なによりも
ぼくは大切にしたい

世界を滅ぼすのは
自己犠牲の精神だ

何故なら
その優しさは
あなたには
優しくはないからだ

その優しさは
あなたが愛する人への
愛情ではないからだ

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