猫とけんだま

胸には
昨日とおなじTシャツの柄

ど根性ガエルのピョン吉の顔がある

昔から
子供の頃から
僕はテレビっ子で
アニメは
ホントよく観てた

なかでも
じゃりン子チエが大好きで

中山千夏さんの
チエちゃんの優しく落ち着いた声と

西川のりおさんの
テツの怒鳴り声、罵声のやり取り
親子の立場逆転のケンカが最高だった

切なさも満載の
ハチャメチャな
大阪・通天閣の新世界

関西特有の
独特なニンゲン模様と
お笑い
漫才とニンジョウ喜劇

センチメンタルになった
チエちゃんの心を和ませるのは
友達のヒラメちゃんの同情だったり
ときには
いじめっ子のマサルの弱気なひと言だったり
愛猫、コテツとの大切な時間だったりもした

しかし、この物語本来のテーマ
主題は、ホントは、違っていた

まさに
家族愛が
真摯に、誠実に
そして、色鮮やかに描かれている

チエちゃんの父親
竹本テツとお母はんの恋物語

離れて暮らす
母親、ヨシエさんが
娘、チエちゃんを想う
優しさと
子を思う親の
豊かな愛情表現

そして、
1番は、クライマックスは
何よりも
チエちゃん自身が
テツというひとを
テツ自身は
チエちゃんというひとを
誰よりも必要としていて

好きで、好きで、
あまりにお互いをスキすぎて

娘は父親を、
父親はヒトリ娘を
不器用、無骨なくらいの

優しさ、愛情で
寂しさとコドクを
優しく包み込みたい
そして、甘えたい

家族三人
いつまでも幸せに
ずっと一緒に
仲良く暮らしたい

シンプル、単純に
そう思い続けている

こうしてる間にも
今日、一日はまた過ぎてゆく

愛の物語なのです、じゃりン子チエは

個人的には
エンディング・テーマ曲がスキ
猫のコテツが
一所懸命、けんだましてるやつ

ジュッ、ジュッ、ジュー
ジュッ、ジュッ、ジュー
ジュッ、ジュッ、ジュージュー
ジュジュッ、ジュッジュー

『ケムリのなかに歯が4本』

『チエちゃんの笑う、歯が4本』