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教育のパラダイムシフト


今日は、#生徒が創る授業
で、運営チームとテストについてどんな話をしてきたか、
その一部分を少し紹介したいと思います。

お楽しみください😊

▼「生徒を中心」とした授業観の行き着いた先


教師の知識を伝授して、生徒の知的好奇心を揺さぶるコンテンツベースの授業はとても面白いと思います。
#『学び合い』関連の授業へのクリティカルな意見はいつもここかな?

一方、教師が逆算思考で目標を決めて、評価規準を示し、
生徒の能力を計画的に伸ばすコンピテンシーベースの授業の必要性もとてもわかります。

英語教育学の修士をとった自分は、
英語教育学の知見を踏まえ教育心理学の理論に基づいた、
そんな授業を模索し、これまで実践してきました。

同時に、「授業」は僕(教師)のものではなく、
生徒にも所有権があってほしいと思ってきました。

「授業」は自由であってほしいと思い続けてきました。


授業は、
教師がしたい活動をするだけの場でも
教師が伝えたい情報を伝えるだけの場でもなく、

生徒たちが、教師とともに学ぶ場であり、
新たな価値を創るところだというのが自分の根底にある信念だからです。


ゆえに基本的には探究型の授業を追究してきました。

ただ、それを突き詰めていくとどうなるかというと
「自分が創るのではなく、生徒が創るのが一番の探究なんじゃない?」
と閃き、
生徒と相談の結果、
#生徒が授業を創る
という、既存のパラダイムとは別の世界の取組を行うにいたりました。


この授業に対する現場での大きな大きな問題の1つは、

「テストどうするの?」問題

です。


2年前の初めての中間テスト。

最初はこちらで準備するべきなのかどうか悩みました。
でも、そこだけこちらの都合で準備するというのは、
#生徒が創る授業というコンセプトからずれます。

もう運営チームに相談しかない!

ということでテストミーティングを開いたのです。


▼評価の目的やテストの意味について高校生が考える?


あのとき、
こちらから話したかった内容は、
①そもそも評価とはなんなのか?
②テストづくりの基本的な考え方

の2点。


まずは評価と評定の違い。
評価はプロセスの評価(形成的評価)と、
結果の評価(総括的評価)があり、
評定はあくまでも結果に過ぎない
ということ。


そもそも評価の目的は
assessment(測定)・・・何ができて何ができないかがわかること
evaluation (価値づけ)・・・評価の結果、新たな価値を見出すこと

であり、
もっと重要なのは(と僕が考えている)


【個人内評価】・・・個人の中でどのように変容が生まれているかを本人が気づき評価すること

であるということ。

つまり、
自分自身と向き合って内省して気づきを得る機会にならなければ評価も、
その手段の1つでしかないテストもやる意味はない
ということ。

すごく大切な、
本質的な話をしたかったのですが、
この内容は一方的に話したわけではないのです。


運営メンバーの高校生と話をしていると、
日本の教育に対する意見たちがポンポン出てくるのです。


不満を言っているのかというと決してそんなことはなく、
むしろ自分たちのあり方こそ否定的に見てしまっている高校生たち

テストについて教師とやいやいと語り合うとか、
評価について考える機会なんてものは基本的にはないので、
とってもイキイキと対話してくれた運営チーム。

これまで日本の教育システムが「奪ってきた」ものがたくさんあるんだなぁ
と考えさせられました。


面白かったのは、
教室で話していると
「面白そうだから」と別のクラスメイトが集まってくるんです。


ここまでくれば僕の仕事は1つ。

「君はどう思う?」
という無責任な魔法の言葉でどんどん思考を加速させること。

すると、話題が広がっていく。



テストとはなんぞや。

評価とは。

良い授業ってどんな授業なの?

結局、探究ってなんなの?

興味とは??

高校生が、自分のクラスの仲間たちのために
本気で語らいあっていました。


生徒たちとの対話で広がったホワイトボード



ほんと素敵な子たちだなぁと
対話中も、終わってからも、ずっと思ってました。


「いや〜すっっっっごいおもしろい。」


生徒が授業を創ることで、
初めて見えた景色


今日はその一部を紹介させていただきました。

みなさんは評価やテストについて子どもたちとどれくらい語り合っていますか?
日本の教育システムは、
「テストすることが目的」になりやすいシステムになっているので、
子どもたちはテストや評価に負のイメージを持っていることが多いです。

また、テストが目的になっている子どもがとても多い。

これをどう払拭し、そこに良いイメージを持てるようになるか。

ここも教師の役割の1つなのかもしれません。




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