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「無い」なんてあり得ない、「無くそう」としているかが大事

ついに言った。
昨日ホリエモンも技能実習生制度が実質的な奴隷制度だとする国連の主張に首肯したとする記事が出ていた。
この人達はどちらかというと右寄りの人らだと思っていたが、日本において無かったことにされている差別に目を向けてるということに驚いた。
この人達も割とまともなこと言うんだなぁ。。

「日本人は皆礼儀正しく親切で、大人しく差別なんて絶対にしない世界で唯一の完璧な国民性である」という信仰を「日本無謬論」というらしい。
「良薬口に苦し」という諺と正反対な、自分達(ひいては自分)に甘々な自己愛的宗教である。
普通に考えたら馬鹿げてると思うけど、「日本に差別なんか無い」と言う人は結構いると聞く。

それはこの日本無謬論を本気で信じてる信者が結構いるからなんじゃないかと思うと恐ろしい。
そこら中で普通に見かけるし、ユダヤ教の選民思想と同じかそれ以上に根が深い信仰だと思う。
「日本的ナルシシズム」と呼ぶに相応しい。

「無い」なんてあり得なくて、「無くそう」としているかが大事、というのがリベラルの前提論理だ。
最初から「無い」という本質的・静的視点ではなく「無くそう」という構築的・動的視点なのである。
その点でそもそも物の見方が違うように感じる。

金正日の完璧性を掲げる北朝鮮にしろ、日本の右翼にしろ、なんで「私達は完璧ですから、そんな問題は一切あり得ません」と不自然な断定が出来てしまうんだろう。
あり得ないことを信じさせようとする宗教団体の幹部とか、確信犯でやってるのか本当に自分達自身も教祖の完璧性を信じ込んでやってるのか、どっちなんかと昔から思っていた。

まぁ最初は信じ込んで入ったとしても、階級が上がるにつれて金目当てになっていくんだろうけど。にべもない。

ともかく、私も技能実習生制度の酷い話は聞いたことがあったから、この問題がちゃんと認知されるようになってきてよかった。
「無い」から「無くそう」という動きに変わっていけたらいいと思う。

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