見出し画像

つい電話をかけてしまったその先に起こった出来事。

嬉々として電話をかけた私。

すると

「どちらさまですか?」

と聞かれる。

そこで少し戸惑いながらも

「先ほどメッセージいただいた小関です。チラシの件で・・」

少し間をおき

「あぁ・・」

相手の方は飲食店の経営者ではなく、
飲食店のコンサルタントさんでした。

「あなたのチラシはどんなものなの?」

と聞かれるので、
私の作るチラシについて説明したところ、

相手「ところで、黒字は出せますか?」

私「いや・・それは・・・お約束出来ません」

相手「あのね、チラシが欲しいんじゃないんだ、
黒字が欲しいんだ、こっちは。あなたは何?
デザイナーとして考えたらいいの?何をしてくれる人なの?」

私「・・・・デザイナーです」

相手「じゃあ、チラシの反応率は?そんなこともわからないなんて経営者に向いてない。」

私ここで泣き始める。電話中泣いてる。

相手「僕はね、年商3億くらいの小さなデザイン会社の社長さんを知っているけど、
そこでもA4片面なら8,000円でやってくれるよ。あなたの話を聞いてると自分だけが稼げればいいとしか思えないよ。」

(じゃあそこに頼めよーーーーー!!!心の声)

しょぱなからこんなやりとりが続きます。

この時点でおかしなこと満載なのですが、

お客様になるかもしれないし・・・

私は電話を切れずにいました。

こんな感じの話を矢継ぎ早に話してくる。

相手「結婚は?してるの。そう、じゃあ旦那さんに食べさせてもらってるんだ。じゃあ、あなたの売上は?」

はい、どんどん流れがおかしくなってますよね。

もうこの時点で電話切ってもいいと思いますよ、本当はね。

それでも私は仕事につながるかもしれないお客様だからと思い素直に答えるわけです。

相手「なんだ、おばさんの片手間か。」

おばさん・・・おばさん・・・おばさん・・おばさん・・・ おばさん・・・ おばさん・・・

こだまのように心にチクっと響きました。

ちなみにお相手は60歳手前のおじさんでした。

でも、思うわけです。

「まぁ40歳になったしそう見られてもおかしくない年齢なんだな・・」と。

私、アホすぎますね。

もうこの時点で、
私には電話を切るタイミングがなんども訪れています。

ここまで読んでこの方をお客様にしたいかどうか。

一目瞭然だと思いますが、今ならはっきりと私はいえます。

絶対に「NO」だと。

自分の中でイマイチどんなお客様と繋がりたいのか、
を明確にしていなかったのが原因です。

だからお客様になるかもしれないし、という思いだけで
私は切れずにいました。私の気持ち、感情無視で。

そのあとは、相手の実績のお話オンパレードでした。

・会社を5つ経営している。
・ビジネスを32年やっている実績がある
ーここまでは素晴らしいことだと思います。ー
・某有名歌手がクライアントにいた
・某有名会社のお偉いさんに現金を持ってこいと言ったら本当に持ってきた
・某有名会社の社長さんがその飲食店にこないだ来た
・某有名会社の会長さんが来た
・酒と女で一度失敗している

などなど。ちなみに全て実名出されてました。
それもどうかと思いますが。

クライアントさんの秘密を守れないコンサルタントってどうなの?
という感じです。

一旦整理しましょう。

しつこいですが、お相手は初めましての方です。

・先方からの依頼なのに、電話をください
・こちらのことを調べようともせず「何屋さんなの?」と聞く
・経営者に向いてない、自分だけ稼げればいい、おばさんなど悪態をつく
・他の会社の名前を出して比べる
・クライアントさんの情報をだだ漏れで話す
・自分の話ではなく有名人の話を自分の話のようにする
・酒と女で失敗してる

これだけでも十分、断る対象です。
そして私はかなりショックを受けています。

自分の気持ちを無視しています。
それでも私は相手の話を聞き続けるのです。

「お客様になるかもしれないから・・・」

ただそれだけの理由で。

さて、ここまで1時間ほど話しています。

そして相手の方が言い放った言葉・・・

「僕のHPと経歴をネットで調べて熟読してからまた電話して」

素直な私はまた言われた通り素直にネット検索を始めました・・・・

続く。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?