今の私ならカメラはこう選ぶ

どんな有名なカメラマンだって初めは初心者だった。右も左もわからずに周囲の意見に合わせて、あるいは自分の感覚を信じて最初のカメラを選ぶことになる。どちらにせよ、月日がたち経験を積んでくると違ったものの見え方をしてくるものです。今日は、今もし自分が一からカメラを始めるとして何をどういう考えで選ぶのだろうかということを書いていこうと思う。

そもそもカメラの楽しみは

私の場合、何かが撮りたいという欲求よりは何となくカメラが欲しいで始まりました。現時点ではカメラという趣味には３つの楽しさがあると感じています。

一つ目はもちろん撮影した写真。人に褒められたり、展示会に出してみたり、あるいはフォトコンに応募したり。人によってさまざまだとは思いますが、良い写真が撮れて、さらに他人に認められたりすると嬉しいですよね。人間には承認欲求が標準装備されていると思うので、当然です。私の場合正直フォトコンには興味がありませんが、インスタに「いいね」が付くのに悪い気はしません。

二つ目は撮ることそのものの楽しさ。被写体を求めて歩き回って、素敵な光景に出会えたり、あるいは決定的な一瞬を切り取ったり。何時間も待って、あるいは大変な山坂道を登って最高の景色にであったり。まあこれも人それぞれだとは思いますが、撮影行為そのものが楽しい。もちろん結果も大事だけど、撮影するまでの過程が楽しいというもの。釣り師が釣行の前に、練りに練った仕掛けや下見をしておいた穴場スポットでの爆釣を思い描いてニヤニヤするのに近いかも。（自分、昔釣りもしてたので）

三つ目は道具。はまる人とはまらない人がいると思うけど、コレクションは定番の趣味。何故かレンズが増えていく。カメラ本体も色々気になるひともいるのではないかと。

やっと本題にたどり着いた。そうです。カメラ、レンズを選ぶというのはそれ自体が趣味と成りうるのです。（ここでドンと胸を張る）

ということで道具好きな私が、今カメラを買うなら何、買うんだろう。

お金が有り余るほどあったなら

カメラとはお金のかかる趣味だ。だからいつも宝くじが当たらないかと思っている。一等があたったらビックカメラのショーケースの前に立ち、「ここからここまでのレンズ下さい。」と言ってみたい。そんな私が金に糸目をつけずに買うならば。。。。

ライカM10モノクロームだな。

ばかみたいに高いのにモノクロしか撮れないとか最高だ。ついでにノクチルックス５０ｍｍも買っておこう。妄想が激しくなるので、これくらいにしよ。

お金がほどほどにあったら

ボーナスが出たあと、嫁さんに見つからないようにでも絶対見つかって怒られて一週間くらい口をきいてもらえない金額の限界値でお金を使えるなら。

FUJIFILM X-T4かな。

フルサイズ機ではなく、あえてのAPS-Cを選択。フルサイズ対応のレンズはどうしてもデカくて重いんだよね。フルサイズって結局３５ｍｍフィルムのサイズを再現しているわけだが、そもそもフィルムが３５ｍｍになったのにこれといった根拠は無いと聞いたことがある。なので、フルサイズにこだわる必要性って本当はそんなに無い気がしている。気がしているだけではあるが。んでもってAPS-Cサイズのミラーレスを見回すとSONYかFUJIFILMとなるが見た目でFUJIって感じです。

お金が無かったら

まあ、今この状態なのだが。現状一番興味があるが

CANON EOS 5D Mark IIですね。

いつの発売だっけね。10年は立ってるかも。でも2000万画素超でプロカメラマンの標準装備品だったからね。中古屋さんで３９，８００円で見かけたことある。フルサイズ機がこの値段ってすごくない（フルサイズにこだわらないとさっき言ったばかりだが）。プロ仕様だからきっと堅牢に作られているだろうし。もっともこれ買ったらキャノンのＬレンズとか欲しくなって、きっと散財することになるんだろうな。というかフルサイズ用のＬレンズ使ってみたいからこれが欲しいとも言う。

ちなみに今、自分はPentaxK-3がメインでα7無印をオールドレンズ専用で使っている。どちらも中古でアンダー5万円で買った。実はかなり満足している。

使いたいレンズに合わせてカメラを買うという選択肢も

ここまで書いて気が付いてしまった。個人的には2015年以前のカメラの機能で十分なのです。確かに最新機種の瞳オートフォーカスとか手振れ補正とか無茶苦茶凄いけど、オートフォーカスはカメラマンの補助機能であって、ある意味撮る楽しさを奪っているところもあるし、手振れ補正も三脚使うことで回避できるシーンも多いしね。良い光の中で撮る分にはちょっと古い機種でもすでに十分な気がする。

それより、安い本体買って、マウント気にせず気に入ったレンズ使うってのも楽しそう。また、散財の予感しかしない。

ということで、決してこの意見を参考にカメラを買ったりしないように。これはあくまで今の自分が欲しいと思うカメラのお話なので、明日は気分が変わっているかもしれないので。