見出し画像

xOpsは「役割機能」から「企業文化」の時代へ


本記事は「LayerX アドベントカレンダー 2022」の48日目の記事です。
昨日は、こだまさんによる「お客様を主語に」と「事業計画の達成」を両立させる、マルチプロダクトにおけるカスタマーセールスの話という記事でした。こちらもぜひご覧ください!



はじめに

人事広報部の@serimaです。早いもので、そろそろ入社して1年が経とうとしています。
最近は、ソフトウェアエンジニアの採用にコミットしつつも、プロダクトチーム向き合いの組織人事へと軸足を移しつつあります。

本記事では、LayerX羅針盤に紹介されるxOpsを取り上げ、

  • そもそもxOpsとは何か?

  • xOpsが浸透している組織とはどのようなものなのか?

を紹介したいと思います。

LayerXではBet Technologyの文化のもと、プロダクト開発だけでなく全ての業務(Operation)にテクノロジーを活用して、業務を効率化していきます。Dev Ops, ML Ops, Sales Ops, CS Ops, Marke Ops, HR Ops, Corp Ops etc

LayerX羅針盤

xOpsとの出会い

僕がxOpsというキーワードに出会ったのは遡ること2018年3月。
敬愛するTakaaki Umadaさんが公開したスライド「xOps:エンジニアがスタートアップの成長の原動力となる日」を読み、いたく感銘を受けました。

端的にまとめると「ソフトウェアエンジニアがプロダクト開発以外の部門で能力を発揮することで、各部門にレバレッジが効き、結果的に組織全体のスループットが向上する」という主張です。(かなり乱暴なまとめ方かもしれませんが…)
これは、当時の僕にとっては目から鱗が落ちる感覚でした。

「組織全体を通じた」顧客への価値のデリバリーフローを俯瞰して見ると、実はボトルネックとなっているのはプロダクト開発の部門ではなく、間接的に関係するその他の部門なのではないか?と感じることがありました。
(もちろんプロダクト開発そのものが遅いときもあるので、ボトルネックの特定は慎重に行いましょう)

プロダクト開発を生業にしてきた身としては、DevOpsの概念は身を持って理解しているつもりでした。
この概念を他部門にも適用できるとたら、それはとても強力だと思う一方で、組織全体で実現するのは難易度が高いだろうということも感じていました。

LayerXで感じるxOpsのパワー

僕自身、ソフトウェアエンジニアというバックグラウンドを持ちながら、LayerXで人事領域へ転身したのは「xOpsで実現しうるレバレッジの力を信じていた」というのも大きな理由のひとつです。

xOpsは「優れたプロダクトを作るのと同様に優れた組織を作るための概念」であり、たとえば「何かのオペレーションを自動化する」のはあくまでxOpsのプラクティスのひとつに過ぎないと考えています。

そのため、各部門に自動化専任の担当者を配置すれば万事解決というわけではなく、組織に属する全員がxOpsの概念を理解し、実践し続けることで真のxOpsな組織を体現し続けられると考えています。

この1年、プロダクト開発だけでなくコーポレート領域やアセマネの運用領域などをターゲットとした社内向けの開発組織も拡大していきました。ソフトウェア開発のアプローチでこうした運用領域に向き合うことで、拡大し続けるプロダクト組織や営業組織などに対して安全性と利便性の両立が可能になると考えています。

LayerX開発組織の2022年を振り返る

CTOの@y_matsuwitterのブログからの引用ですが、LayerXはまさに全部門でソフトウェア開発のアプローチで運用領域に向き合っている組織です。
ブログ内では主にCTO室やMDMの事例を取り上げていますが、人事広報部、コーポレート部門などももちろん例外ではありません。

xOpsの具体事例

では、具体的にどういう取り組みがxOpsを体現しているか、公開されているプラクティスをいくつかご紹介します。

上記に紹介したものはごく一部で、特に最近僕が驚いたのは、労務担当者が定期的に回答を収集するアンケートフォームをGAS(Google Apps Script)とSlack Workflowにて構築していたり、HRチームのメンバーがChatGPTでGASのコード片を生成していたことです

せっかくなので外からあまり見えない景色についてお伝えすると、

  • 上記のような自動化、効率化のノウハウが自然と横展開され

  • 専任の担当者のみが行うのではなく、みんなで触り

  • 運用にフィットしなくなったら、Ops自体に改善を加え続けている

DevOpsライフサイクル

いわば上記のようなDevOpsライフサイクルを各部門で実現している状態に近しいですが、これは「Bet Technology」という行動指針によって下支えされていると考えています。

「ボトルネックはまずテクノロジーで解決しよう」という発想が全社の共通認識となっているため、結果的に生産性が向上し、組織全体としての競争優位を作りあげているように思います。

結びに:終わりなきxOps

xOpsというキーワードに出会ったときは、「これが実現できる組織なんてあるのだろうか」と思っていました。

そして、あれから5年ほど経った今(ある程度は)xOpsを実現できている組織の中に身を置き、そこから見える景色について紹介させていただきました。

ただし、まだまだ発展途上です。事業の成長に伴いオペレーションは変化し続けますし、外的環境もさらに激しく変化していきます。

永遠に終わりなきxOps、一緒に挑み続けてくれる方を全職種でお待ちしております!

このような企業文化を持っている会社でハタラクことに興味がある方、是非雑談でもしましょう!
(タイトルは開発組織になってますがどのような職種の方でもOKです!)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?