Two treasures -Ran's Story-

深夜2時。
🇮🇹リーグを見るとこの時間に試合がスタートすることも多いのですがインカレの激闘を見てきた後のこの早起きは身体に堪えます。それでも、藍くんがどんなふうに戦い抜くかを見届けたいなとのそのそと起き上がります。

先日、さっぱりと髪を切った写真が上がっててたのでどんな感じかしらというのも楽しみでした。まあ、さっぱりでしたね。
彼は髪を短くするとちょっと幼く見えるタイプなのかもしれません。
まあ、どうせまた伸びますしね。
(私は個人的には長めの方がいいかな、と思ってますが)

試合の方は少し苦しい内容でしたね。
スタメンでコートに立ったものの被ブロックをいくつか浴びて、早々にベンチに下がってしまいましたし、次に出てきたのはピンサで相手を崩して、1ブレイクを確実にとりましたが、コートに立てたのはその短い時間だけでした。

チーム状態はあまり良さそうじゃないですね。
2セット目までは相手のサーブにタコ殴りにされ、スパイクはエラーだったり、被ブロックだったりで決まらず。圧倒的な差をつけられて取られます。何かできることがもうちょっとあったんじゃないの?と思いました。
3セット目はなんとか踏ん張って点数的にも食らいついていましたが、最終的にはストレートでTrentinoが勝ちました。

4連敗ですね。
チームも、藍くんも厳しい状況なんだろうなと想像がつきます。本人もこの環境で結果を出していくためにまだまだやらなきゃいけないこと、手に入れなきゃいけない武器があることもわかります。
ただ、Twitterにも書きましたが、このチームがやれることをやり切って負けたようには見えないのが、ちょっと辛いところです。そういう背景もあるのか、チラッと見かけたファンとの2ショットの笑顔が状況を物語っているようないつもとはちょっと違う表情でした。

シンプルに「大丈夫かな?」と感じました。
いくら彼がスーパーポジティブとはいえ、状況的には相当しんどいですよね、きっと。
私が考えても仕方ないわと分かっていながらぐるぐると考えていまして。

なんで監督は藍くんの守備力が最大限に生きる方法を使わないんだろうかとか、監督はアスパルホフとデスメットの対角を最初から(テストマッチから)イメージしてるけど、この強みはなんだろうとか、サービスエース取られすぎなんだけど、そこにどんな対策してるようには見えないなとか、そもそもこのチームの戦い方のコンセプトは?みたいにぐるぐるです。
基本的には私はあまり戦術、戦略のところは専門家でないので深く語らないようにしてるんですけども。
それでも気になるところはたくさんあって。

その中でもこのチームで一番が苦しいなと思うのは強いリーダーシップをとれる人が見当たらないこと。チームが劣勢になった時に流れを変えるようなアプローチをチームに対してできる人がいないんですよ。
すぐにコートの中がお通夜のような雰囲気になっちゃて、とても苦しそうです。

誰かがそれを引き受けない限り、このチームは上がっていかないんじゃないかなとここ数試合は特に感じていました。Milanoの試合を見て、石川祐希のその力の凄さに気づいたからなのかもしれません。

でも、そんなモヤモヤの中でこの映像を見まして、私、泣きましてw。

この映像は30秒あたりから見てください。
前節のTrentino戦の試合前の観客映像です。
藍くんの行動に見覚えがありませんか?まさに龍神の石川キャプテンじゃないですか。
彼の行動にも、表情にも、いろんな覚悟が見えましたね。

真似してるだけじゃんという人もいるかもしれません。
でも、それがたとえ真似であってもチームのために出来ることがあるなら何でもやってみようというその気持ちは彼らしいなと。
それがどの形になるかは誰にもわからないですけど、彼は苦しい状況の中でも前を向いて、未来を模索してるんだなと。

そんな姿を見たら信じるしかないじゃないですか。
もがいた先に光があることを。
また、笑顔で試合を締めくくってくれることを。

次はSiena戦。
しっかり立て直して、戦い切りましょう。
そして、次こそは勝ちましょう!
Forza, RAN!

私は、実は前日、地方へ出張でお食事会があるので、ホテル戻って、Padovaの試合を見て、朝イチ新幹線で東京へ帰って、天皇杯を見に武蔵野の森にいくという過密スケジュールをこなすくらいにはエネルギーを傾ける気持ちはあります。
つまり、とっても大事です。



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