考えについて聞きたい

30年弱生きてきて、漸くわかったことがある。
それは、全員にとって最良であることなど存在しないことと、知らないことは可哀想なことだということだ。


全員にとって最良であることなど存在しない


好きなイラストレーターがいる。
非常に絵が上手く、人柄も姿すらも美しい人だ。
変わった価値観の人に目をつけられ、謂れもないことで中傷され、10年使っていたアカウントの削除に追い込まれた。

絶望した。

私は彼女のことが大好きだったからだ。

だが、恐らく中傷した側にもその人なりの正義があるのだ。
私は彼女を中傷したことには全く賛同できないが、そうなのだ。


そして考えた。
私を虐待した両親も、いじめてきたあの子達も、きっと本人なりの正義があった。それは私を大切にしてくれる夫や友人も同じことだ。私自身だってそうだ。

金子みすゞの詩には以下のように記されている。
「みんなちがって、みんないい」

この法治国家に於いて、法に触れていない事柄に関してはこの考え方を念頭に置き、無為に他人を攻撃することは控えた方が得策ではないのだろうか。

私は、ただ単に相手を理解できないならば距離を取ることが最も無駄がないことだと結論づけたのだ。


知らないことは可哀想

私は理系出身であり、学生の頃は社会科が苦手だった。社会科を知らないと、それが得意な人の、例えば歴史の話が理解できないことがあり恥ずかしく思っていた。
しかし今はインターネットが発達し情報に簡単にアクセスできる時代だ。たくさんのことを調べ、良質と思われる情報を抽出して自分に蓄積した。 すると、関係ないと思っていたことまで今までよりも深く理解することができるようになるのだ。

そもそも私が良質な情報ばかり抽出できたのは前提知識があり、情報の取捨選択の訓練を積んでいたからだ。
何も知らなければ、良質な情報にアクセスすることすら叶わないのだ。


読んでくださっている方に聞きたいのはここからだ。

以上2点の考えというのは、皆当然にたどり着いているのだろうか。
私は私自身のことを凡骨だと思っている。私ごときが30年弱で辿り着ける結論など、私以外は当然に知っていることだと考えている。


無知な私に、皆様がどんな考えを持っているかを、どうか教えて欲しい。


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